2013.06.28

役所への手紙

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夏休みが終わると年長さんの保護者は小学校入学を意識する。そしていよいよ10月に入ると就学時健診が始まる。これは私が以前、行政に送った手紙である。

 

 

“私の息子は知的障害のある自閉症です。知能の遅れがあります。58という数値がでています。ですから普通学級では無理です。でも特別支援学校(旧 養護学校)か特別支援学級(旧 特殊学級)か迷う数値です。このような時、何を基準に学校選択すればよいのでしょうか。これを親任せ、親に決定権があることを甚だ疑問に思います。専門家がある程度、強制力を持って入学する学校の指示をした方がよいと強く思います。

 

 

私の周りの友人は取りあえず、特別支援学級に入れてから様子を見て4年生くらいから特別支援学校に転校するという選択をする人がいます。

 

果たして、この選択は子どもにとってベストな選択でしょうか?私は決してそうは思いません。小学校1・2年はとても大切な時期です。その時に「取り合えず」とか「様子みする」ことによる時間の無駄、デメリットを全く考えていません。

 

 

健常児も障害児も年齢が小さければ小さいほど大人の手が必要です。そして自分のことが出来るようになってから大人の支援も徐々に減ります。子育てが楽になる経緯と一致しています。例えば、小さいうちは手洗い・歯磨きは親が付きっきりで教えなくてはならないけれども、途中から自分で出来るようになるなどです。

 

だから、特に障害がある子どもの場合、小さいうちは小さい集団できめ細かな指導が必要です。障害が中度以下重度~中度なのに生徒8名に教員配置1名の特別支援学級に入学させたり、障害が確実にあるのに35対1の普通学級に入れることが子どもにとってよい環境と勘違いしています。

 

私は子どもを特別支援学校に入学させました。特別支援学校か特別支援学級かボーダーのラインでしたがまだ、身辺自立もできておらず、年長で何とかオムツも取れて間もないので教員数が多い学校がよいと思ったからです。ところが、3年生の時、学校に東京都指導主事の巡回があり「何故、この子が支援学校にいるのだ。転校させよ」の命令で支援学級に入学しました。あまりにも珍しいケースと区の教育委員会から言われました。

 

 

行政側が親にワンラック下に行くように言って行政と親とトラブルになり裁判が多く起こっています。そんな経験をした教育委員会の人は「あなたのような親は珍しい」と私に言いました。何故、ワンランク下の支援学校を望んだのかと聞かれたので「子どもの能力に適した学校を選んだだけです」と答えました。

 

 

上の学校に行かせてついていけなくて年齢が上がるにつれドロップアウトしていくケースがあります。小学校6年間普通学級にいて中学から支援学級へ、高校から支援学校(高校は支援学校しかない)というパターンです。

 

 

自分の子どもの能力を無視して間違った学校選択をする人がいます。自分の子どもが障害があるのに小1~中3まで普通学級に行かせる親もいます。この現状に疑問を持ち、ストレートにその親に尋ねました。すると「自分の子どもを隔離したくない」との返事。親自身に障害者差別があるのだと思いました。又、ある親は「健常児と共に生活すると得るものが沢山ある」と言って普通学級に行かせる親もいます。しかし、デメリットの方がメリットより多いと私は思います。幼児期のように子どもも親も優しくありません。人間関係も複雑化します。だから異質な者に対しての苛めも起ります。こういう可哀そうな環境に何故、子どもを送り出すのか私には全く理解出来ません。

 

 

但し、知能の遅れのない発達障害児(学習障害児・・LD、注意欠陥多動性障害・・ADHD,高機能自閉症、アスペルガー症候群)は別です。特別支援学級ではレベルが低すぎますし、かと言って普通学級でも難しい限りなくグレーに近い子どもだからです

 

 

進学校で最下位にいるよりワンランク下の学校で勉強した方が伸びるということは言われています。私が子どもの頃通っていた中学・高校は、上中下の成績別クラス編成でしたが上クラスの最下位にいるよりも中クラスのトップにいる方が学力が付きました。それは中クラスにいた方が認めら得る体験を多くすることが出来るからです。人間は失敗体験の中では伸びることは出来ないのです。成功体験を重ねること、これは人格を作る上でとても重要です。もっと行政の方で強い力で振り分けて頂きたいと思います。“

 

 

行政側から特にアクションはその後ないが、こういう風に思っている親もいると感じて欲しくて投函した。そして、もし、子どもが障害がある人でこのブログを読んだならば、学校選択の是非、参考にしてほしいと思う。

 

 

カテゴリー:正直なつぶやき

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