2013.07.26

カワカマス理論

カワカマス理論を知っていますか?

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カワカマスは肉食系である。カワカマスとその餌となるフナを同じ水槽に入れる。水槽の中央を透明なガラス板で仕切る。するとカワカマスはフナを食べようとするが何度も仕切り板に鼻先をぶつける。ところが、その痛さに懲りたあとは仕切りを取り去ってもフナのところまで行って食べようとはしないという。ここにガラスの仕切りを入れたのを知らないカワカマスを入れる。するフナを食べに行く。元々いたカワカマスは「何故、あなたは食べることが出来るの?」と思う。

 

 

固定観念にとらわれていては真実が見えない、外からの風を入れると真実が見えてくるいうたとえ話でビジネスの世界ではよく使われる教訓だ。外から来たカワカマスは違う業界から入社したスタッフを差したりする。当社も長年教育業界にいた人を入社させるのではなく、むしろ全く関係のない業界にいた人をあえて採用したりしている。

 

 

さて、エンピツらんど(会社名 パワーキッズ)の会社のお客様である幼稚園、保育園などの教育業界はかなり古い体質である。私は教育業界の常識を打ち破ろうと思った。まず絵本の表記。漢字仮名交じり文にした。でも、これは私が考えた教育法ではない。“石井式漢字教育”というものだ。何を隠そう私は今の会社を起業する前、石井先生の元で働いていた。(※人生年表にも書いてある。tateishi-mitsuko.com/profile/index.html)この素晴らしい教育を自分の会社でもやろうと考えた訳だ。

簡単に説明しよう。

 

 

 

カワカマスのように“漢字書き取りテスト“で苦労した経験がある人は頭から「漢字は難しい。だから”ひらがな“からまず教える」と決めつけている。街中で下記のボードを出して「どれが一番難しい文字ですか?」とアンケートを取っても、きっと「蟻」と答える人がほとんどだろう。でもよーーーーーく考えてほしい。

 

あ 中 虫 蟻

 

でも、文字が全く読めない子ども達に実験した結果はこう。一人の例外もなく、「蟻」を一番よく覚える。考えてみれば当たり前のこと。

 

 

●「あ」

ひらがな一字一字は、音を表すだけで意味そのものを表していない単なる記号

「あ」と見せられても色もなければ形もない、何か具体的なものが頭に浮かぶことはない。だから覚えにくい。

 

 

●「中」

画数は少ないので小学1年生で習うが「コップの中」「部屋の中」と掴みどころがありません。これは記憶にとどめにくい。「上」「下」「左」「右」など1年生の配当漢字。けれども、抽象的な概念を表す漢字はイメージしにくいので覚えにくい。

 

 

●「虫」

「中」よりはイメージが湧くが「虫」という名前の虫はこの世にはいない。「蟻」のようにパッとイメージできない。

 

 

●蟻

「蟻」と見ると、子どもは頭の中に、実物のあの黒くて小さい「蟻」を直ぐに思い浮かべる。記憶に留めることが簡単にできる。

 

 

「林檎」「救急車」「怪獣」「蜜柑」「冷蔵庫」などの具体的な概念を表す漢字は、幼児には理解しやすい。逆に、ひらがなの「あいうえお表」を貼って教えるという方法は、大人がアラビア文字を見せられていることと同じこと。

図1

図2ttttt

でも、大人よりずっと記憶力が高い子どもは意味のない記号のひらがなも直ぐに覚えてしまう。

 

 

 

更にひらがなは一文字に対して一音で対応している。どんな難しい文章でも音を拾って声に出せば取りあえず読むことはできる。これに対して英語で書かれた本を読む時、アルファベット一文字一文字を知っていても、「icecream」「apple」など言葉として単語が頭に入っていなければ、本に書かれた内容を声に出すことも理解することもできない。

 

 

意味を理解しないで拾い読みしている子どもを見て、大人はこれを「理解して読んでいる」と錯覚してしまう。「なんて書いてあった?」と聞いてもわからない。これが学習障害児(LD)の早期発見・早期支援が日本は遅れている一因だと言われている。

 

 

私は多くの障害児(※発達障害児ではなく知能の遅れがあるダウン症などの障害児)をこの漢字教育で指導してきた。20年間ずっとひらがな一文字一文字を覚えられない脳に障害がある人でも意味のある言葉である漢字は覚えることが出来る。障害児に指導すると何か難しくて何が優しいのかはっきりとわかってくる。健常児は両方とも覚えてしまうのでそれがわからなくなるのだ。

 

 

これらは私の二作目の本“読み書き算数が出来る子にするためにやってはいけない104のこと”p29にばっちり書いた。又、石井式漢字教育の本は沢山出ているので興味のある人は買って読んでほしい。

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だからカワカマスのように固定観念に囚われないで欲しい。これからも肉食系の外の風を取りこみ、同時に固定観念に囚われない指導内容を発信していきたいと思っている私である。

カテゴリー:正直なつぶやき

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