2017.01.27

治らないんだから、練習させすぎないで~!

今日もこんなブログにアクセスしてくださり、誠にありがとうございます。

 

■そもそも、療育ってなんだろう?

“療育(りょういく)”っていう言葉を聞いたことがありますか?

 

療育とは・・・

 

“障害のある子どもが日常生活、また、将来社会的に自立できるようにすること”

 

“療育”という漢字は“治療+教育”

 

ここで“療”なんていう言葉を使っているため、こんな大きな勘違いをしている人がいる!

「療育を受けさせると自閉症が治る」

「自閉症→病気→治る→普通児になる」

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赤の他人がそう思っているのならば、まだ救われるのだが・・・危険なのは障害児を持つ親自身が誤った認識をしているケース

 

自閉症は一生治らない。直す薬も存在しない。だって生まれつきの脳機能の障害だから・・・

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もし、それが療育にある期間通って完治するようなことがあったら“ノーベル賞”ものだ!

 

どんなに周りが必死になっても、お爺さんお婆さんになってもずーーーーーっと自閉症だし、墓石の下で眠っている骨も自閉症の人の骨なのだ。

 

 

■卵が先か鶏が先か

  • ●東大も夢じゃない?

ある自閉症の子を持つママいた。同じ障害児を持つママ友から「○○の施設でやっている療育を受けさせたら、通常学級に入学できたんだあ~」なんてことを耳にした。

 

すると「わが子もそうなるかも!」と夢見て必死に通わせて、家でも訓練した。
でも、それは元々、その子がごく軽度で普通学級で過ごすことができる子だったのでそうなったまでで、すべてが療育による結果と考えるのはおかしいのだ~

 

まるで、「幼い頃、この幼児教室に通わせていたから、うちの子が東大に入れた」と言ったママ友の言葉を信じて、わが子にそれを重ねる親みたい・・・

 

多少は効果があったかもしれないが元々、東大に行けるような素質があったのかもしれないし、素晴らしい教育的環境がある家庭の中で育ったせいかもしれない。

 

それを「その幼児教室に通ったこと」だけを理由にしてしまうのは誠に危ない。だって、そこに通っているその他大勢の子は凡人になるのだから・・・

 

 

  • ●テレビショッピング

この間、テレビの通販のサプリで「これだけで痩せました!」と唄っていたので取り寄せた。でも、ちっとも痩せないじゃあないか!(怒)

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クレームの電話をしたら「食事制限と適度な運動もしてください」とオペレーターの冷たい返事

 

確かテレビ画面の片隅に「これは個人の感想です」と注意書きがあったっけ~!(誇大広告になるので載せているらしい)

 

これらと同じで、療育だけを信仰して、それに飲み込まれることのない冷静な姿勢が親には必要だ。

 

でも~

 

だた、まだ子どもが幼いと自閉症児の親としてもまだ幼児・・・

 

なので、知識もなく見えない将来に不安もあり、「今のうちになんとか親が頑張り、子どもにも努力させれば必ず変わる」と鼻息が荒くなり、期待するのも無理からぬことだとは思う。

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■与える側と受け止める側の温度差

更に療育をするとき与える側(施設側)と受け止める側(保護者)の温度差、解釈のずれが確かにある。

 

私は22歳の頃から仕事として10年間早期英才教育をやっている幼児教室で、フラッシュカードや百玉そろばんを「あくまでも脳への刺激」の意味で指導していた。

 

しかし、通わせている保護者の中にはお受験対策であったり、「将来、東大へ入れるように」と目的がすり替わっている人も結構いた。

 

それと同じで、療育も施設側のスタッフは「子どもの困りごとを減らすため」にやっていても、通わせている親の願いは「少しでも普通の子に近づけたい」という気持ちが少なからずあったりする。

 

 

■勘違い

更に困ったことには、保護者の中には「普通児に近づける=子どもの幸せ」と完全に勘違いしている人がいることだ。

 

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でも、子どもにしてみれば「自分のあるがまま」を一番応援団長になってもらいたい親に認められることなく、「あなたのその行動は認めない。みんなと同じように普通になりなさい!」という親の全身から出るビーム(=光線)にさらされているのだ。

 

 

■息子の言葉の訓練

こんな偉そうなことを書いている私も息子が幼い頃は3歳~トータル5年間、療育に通わせた。

 

人に全く関心を示さず、人の言葉の真似をすることもなかったので5歳になっても言葉はゼロだった。だから、「何とか喋らせたい!」の思いで必死だった。

 

そんなとき療育施設で〝先生が手を頭にやったら自分も手を頭に置く、先生がしゃがんだら自分も床に座る”などの模倣訓練を受けた。

 

これで息子は"人の真似”をすることを覚え・・・・

 

その後、先生が「リンゴ」と言ったら「リンゴ」と言えるようになった。

 

でも、同じ療育を受けている子どもが皆、言葉を話すようになったかといったらそうではなく、高校生になっても言葉がない子ももちろんいる。

 

息子は今はたくさんの単語を言う。

 

リンゴだって「紅玉・つがる・王林・世界一・ジョナゴールド・陸奥・・・等々」スーパーで目にしたラベルを記憶して、ずっとそれを羅列して喋っている。

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動物園に行っても動物の話題はしないで、呪文のようにリンゴの銘柄を唱えている。

 

「ねえ、お母さん、このリンゴとっても美味しそうだね。僕食べたいな」なんて私と会話することは未だにない。これからも永遠に来ないだろう。(期待はしていないし・・・・)

 

たまに「○○君、教室を出て行ったらダメでしょ!」と学校で担任がクラスメートに叱っている言葉を叫んだりしている。

 

けれども、それを使うシチューエーションが完全にずれていて、関係のない電車内で突然、話し出したりする独り言の一方通行。鳥のオウムのようにただ真似ているだけ。

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そんなとき、隣に座っている見知らぬオッサンは怪訝そうな顔をして横目で見ている。

 

言葉を覚える訓練は単語を増やす意味でそれなりに効果はあったが、それで人とコミュニケーションがとれるようになるかと言ったら、そんなことはないのだ。

 

 

■間違えてはいけないこと

この世は大勢の人が生きやすいようにできている。だから少数派の自閉症児が一般社会に適応しやすいようにする面が療育訓練には少なからずある。

 

でも、よく考えてみれば本人にとっては「皆に合わせてあなたの思いをコントロールできるようになりなさい」と強制されている意味もある。

 

そこを親がしっかりとわかっていなければ、療育によりストレスが増してしまう。

 

実際、仲間の自閉症児が出来て自分が出来ていないとそれを窓越しに見学して、頭に角を生やしているママもいる。

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■まとめ

「誰のためにやっているのか」を今一度思い返し、「子どものためであること」そして「子どもの幸せ」とは何なのか考えてみてほしい。

 

最近、この本を読んだ。
amzn.asia/9yJX9A1

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そして早速会いに行ってきた!面白い人~!

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大共感する箇所がたくさんあった。興味ある方はぜひ読んでみてください。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

また金曜日お待ちしています。

 

Amazon購入サイト
www.amazon.co.jp/dp/4799105566

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カテゴリー:正直なつぶやき

コメント(9)

  1. はるぴ より:

    クレームの電話したんですね!(笑)
    私もつい買っちゃいます。定期購入がお得!で、先日フルーツ青汁なるものを購入しましたが、美味しくなかったので解約しようとしたら、4回購入するまでは解約できません。と言われ、結局捨ててます⤵
    昨年の秋から放課後デイに通ってますが、本人が楽しそうなので、まいいかと思っています。
    作者に早速会いに行く行動力!尊敬します。
    話は変わりますが、学校の連絡帳に「支援学級のある学校に転校しようと思います。」書いて提出したら、「素晴らしい決断だと思います。」とかなんとか…。先生の喜びがにじみ出すぎ…💧ムカついたので、学校の口コミに★1つ
    で投稿しました😏

  2. 立石美津子 より:

    星⭐️一

    すご〜く分かります^_^

    それから、なかなか痩せないのが悩みです(ー ー;)(ー ー;)

  3. 立石美津子 より:

    星一

    すご〜く分かります(ー ー;)

    それにしても、なかなか痩せません(ー ー;)

  4. 成田昌俊 より:

    療育にまつわる勘違いと温度差。ためになりました。「普通児に近づける=子どもの幸せ」という考え方は危険ですね。ところで、私は73Kgを超えると血液検査で引っ掛かり、以下だと正常です。体重制限はたんに健康上の理由です。女性の方は痩せること自体、価値なのですね。

  5. 立石美津子 より:

    そうですね。危険な考えだと思います。気持ちも凄くわかるのですが・・・

  6. ぷーママ より:

    あー私も間違いだらけでした。家で療育もどきや
    絵本毎日10冊以上、同じ本何度も読まされ、いまだに覚えているフレーズあるし、漢字カード、かるた等〜仕事終えてからも家事こなし、色々とよくやってたなと自分で自分に感心しちゃいます。
    先生と本に早くに会いたかった。
    でも、漢字は案外読めるし、うまいと褒められる。あーまだまだ親馬鹿ですね。

  7. はるぴ より:

    私も一時期頑張って教えてたのですが、段々イライラしてきて「なんでそんなことわからないの💢」となり、自己嫌悪の繰り返しの日々でした💧
    これはマズイと思い療育の人に相談したところ、「勉強は専門の人に任せて。家は安らげる場所にしてあげてください。」と言われて、肩の荷が下りた気がしました😌

    • 立石美津子 より:

      その通りだと思います。家庭はオアシスでなくてはいけませんね・・・

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