2017.10.27

親の育て方で発達障害になる

今日もこんなブログにアクセスして下さり、誠にありがとうございます。

こんなサイトを見つけた。

有名な先生がこんな風に書いているので本当に驚いた。

blogs.yahoo.co.jp/apple_ishikawa/36428475.html

 

「発達障害は先天的には、妊娠期の異常、母胎の環境(アルコール摂取・喫煙・劣悪な食環境・食品添加物などの多量摂取など)、後天的には子育ての過程で引き起こされる人的問題」

 

私は見ていないが、この方は20日放送のフジテレビのバイキングで、「発達障害が起こるのは小さい頃に叱責されて脳が収縮してしまうからだ、食品添加物の取りすぎ」と発言し、炎上している。

matomame.jp/user/yonepo665/9387001c4964455954ea

 

■言葉が曖昧

“発達障害”という言葉、よく考えてみればかなり漠然としている言葉である。

発達障害の定義

「『発達障害』とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう」とされている。

(参照 文科省)

www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/004/008/001.htm

つまり、後天的に罹った病気でもなく、親の養育態度で発生したものでもなく、生まれつきの脳の機能障害なのである。

知名度のある先生がテレビで発言し、誤った誤解が生まれる。困ったものだ!

 

昔、自閉症児を生んだ親が“冷蔵庫マザー”と非難されていた時代があったが、またこれで肩身の狭い思いをする親が増えてしまう…

 

■愛着障害とは

発達障害と愛着障害が混同されることが多々ある。

愛着障害とは、生まれた後の親の養育態度で起こる。

例えば、虐待や育児放棄により、「この世は安全である」の土台が作られず、将来様々な問題を起こす。子ども時代を引きずる人々

この本、お薦めです。

amzn.asia/1epRrpp


■発達障害児で愛着障害も起こすケース

  • ・手がかからないからとほっておく

自閉症の子どもは、親の後を追わなかったり、一人で寝かせていても平気だったり、乳幼児期に「あまり手がかからない子だった」と言われることある。

母親に中には、これでほっておくケースがある。結果、愛情不足になってしまう。

 

  • ・育てにくい子なので虐待する

上記とは反対にちょっとしたことで火がついたように泣く敏感な子どももいる。こうなると「とても育てにくい子」として育児に悩み、虐待に発展することもある。

実際、「発達障害の子どもは健常児と比べて4倍も虐待を受けるパーセンテージが高くなっている」と言われている。
(参照)

bigissue-online.jp/archives/1020631369.html

 

  • ・障害を受け入れてもらえず無理をさせる

親からも幼稚園、保育園、小学校でも障害特性にあったサポートをされず「どうして、みんなは出来ているのにあなたは出来ないの!」と激しい叱責を受け続け、結果、子どもには不安感が増し、結果的に愛着障害と同じような状態に陥る。

こうして“発達障害+愛着障害”のダブルになる。

(これらについては、こちらに記事を書いたことがありますので読んでください ↓)

ure.pia.co.jp/articles/-/67334

 

精神科医の杉山登志郎はこれらを”第4の発達障害”とも呼んでおられる。
amzn.asia/2YpmISg

 

■まとめ

愛情とか発達とか個性とか…これらの言葉は捉えどころのない言葉なので、様々な誤解をもたらす。

 

“○○脳機能障害”とはっきりと明記した方が分かりやすいのに…でも、それを嫌がる親もいるんだろうな、きっと…

 

“障害”という言葉を“障がい”とひらがなにしたり、そういうことばかりに神経を使う世の中

でも、オブラートに包む言い方をすることで、却って間違った理解をされることもあるんだと思う。”発達障害”という名称、変えた方がいいかもしれない。

 

(過去記事 【障害という言い方】)
h-navi.jp/column/article/35026129

 

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

また来週金曜日、寄ってくださいね~ 

Amazon購入サイト
www.amazon.co.jp/dp/4799105566

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カテゴリー:正直なつぶやき

コメント(6)

  1. たけのこさん より:

    私は杉山先生の本も読んだし、バイキングもみました。
    ものの言い方でみえかたも違ってきます。
    そして、発達って分かりにくいから、特にごっちゃにされますよね。
    虐待の情緒不安とか、知的障害、とか、育児放棄とか。
    特に知的ではない場合は、親の教育のせいにされると思う。本当は教えていけば、わかるはず、みたいな。
    国語の問題や気持ちはわかるけど、実際の生きてる人の気持ちはわからなかったりしてね。
    少なくとも専門家は、誤解を招いた発言はしないでほしいし、また、保育、幼児教育に携わる方は一定の水準の知識は常に学習してほしい。
    発達の子のなかには生活習慣が身に付きにくい子もいるのを、まるで、そうさせたから、なったみたいに言わないでほしいとおもいます。

  2. ごっちゃ より:

    はじめまして
    Facebookからこちらにお邪魔しました。

    現在、身体+自閉症スペクトラムの長男と知的+発達+言語遅滞の次男と今のところ問題がなさそうな娘の三人の育児をしながら、子育てを楽しんでいる者です。

    主人が現在、児童発達心理、臨床心理を大学(科目履修生)にて勉強しています。

    今回の件、私もネットで知り、本当にショックを受けました…

    愛着障害だから発達障害になるなど言われると思いもよりませんでした…

    主人に泣きながら話をし、愚痴を言ったほどです…

    そこで主人に言われた一言…
    愛着障害ってさ、マザコンと言われる人達もそうなんじゃない?過度に構ってもらいたがるのも愛着障害だよ?
    そんな事言ってたらみんなが愛着障害になっちゃうね?
    おかしな話でしょ?

    と言われ、立石さんのブログを見て、胸のつっかえがすーっと取れました!

    私たち夫婦も、障害のあるお子さんやご家族の手助けになることをしたいと常々活動しています
    立石さんのように立派なことはできませんが…

    これからも応援しております。

    • 立石美津子 より:

      お役に立てて良かったです。バカ学者の言うことなんか無視しちゃいましょう。
      私も息子宝物です(^○^)

      立石美津子

  3. ぷーママ より:

    こういうわけわからん人をメディアで扱わないで欲しいです。最近発達障がいという言葉だけ1人歩きしている感じで、職場でもちょっと変わった人を先輩は『あの人発達障がいよ』と言います。
    発達障がいの事をよく理解せず、安易に使い腹立ちますが、聞き流します。
    色々総称して広汎性発達障がいもわかりにくい感じで、立石先生のように具体的な方がいいなーと感じました。先生のご活躍応援致します。

    • 立石美津子 より:

      本当にそうですよね。「自由な人々」「コミュ障」とかも、わかりにくいですよね。
      「発達障害」だと、「すこし発達が遅い」とも誤解されますよね

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