2018.02.23

自分より出来ない子を見下している?

今日もこんなブログにアクセスして下さり、誠にありがとうございます!

朝、息子が顔を石鹸で洗った後、上手に流せていなかった。

 

そこで、私が泡が残ったところを指差して、「ここ残っているよ」と注意した。

すると、言い返された言葉

「お母さん!僕、重度障害者だと思ってる?!」

こう言って、切れてしまった。

 

私が「そんな言葉は、決して口に出してはいけないよ!」と更に注意したら、その言葉をスルーして「お母さんが僕のこと重度だと思っている!」と反撃された。

 

■息子が望んでいた答え

息子は「あなたのこと重度だとは、思っていないよ」と言ってほしかったのだ。

でも、私は咄嗟に「差別意識は良くない」と思ってしまい、「それは決して言ってはいけないこと」と叱った。

 

それに対して、望んでいない回答で納得しなかったようだ。

 

■実際、どう感じているのか

果たして息子は自分より重度の友達を見て、どう感じているのだろうか?

おそらく、差別意識はないと思う。

 

単純に「自分に比べて言葉がない子、パニックが激しい子は重度の子である」と認識していて、これをそのまま言葉にしているだけ。

中学校の頃、通常級に通う子のことを「能力がある人は通常級」と言っていることもあった。

 

■学校の環境

息子が通う特別支援学校高等部では、障害の程度別にクラスが4つに分かれている。

 

卒業後の進路先も、障害の程度別に福祉系、就労移行支援系、企業系と分かれている。

 

そんな環境で毎日過ごしているので、「能力により出来ること出来ないことがあるのは当たり前」という感覚があるのだ。

自分より軽度の友達の名前を出して「△△君は能力があるから企業に行く」と言うこともある。

顔を洗った後、出来ていないことを指摘されたとき「僕は本当は出来るのに、お母さんは出来ないと思っている」となり、「お母さん!僕、重度障害者だと思ってる?!」の言葉になったのかもしれない。

 

■意外に普通に喋っている

例えば“障害児”という言葉。定型発達の子どもを持つママの方が、この言葉を使うとき、凄く神経を使っている様子が伺える。

世間では「”害”の漢字は良くない」だとか、「”障がい児”とひらがな表記せよ」とやたら議論されている。

 

けれども、当事者の親たちは「うちの子の障害は~」とか「あの子は重いからね」とか「あの子は軽いから」と普通に会話している。自閉症という言葉もよく使っている。

 

少なくとも私が付き合っているママ達、本人は「障害は恥ずべきこと」「悲しいこと」とは思ってはいない。「可愛い」「癒し」「宝物」と思っていて、そんな親に育てられて自己肯定感をバリバリに持っている子も多くいる。

 

言葉狩りのように、言葉について神経過敏になるのではなく、それをどう捉えているのかが大事なのだと思う。

 

”障害”という言葉については、こちらに記事書いてます。↓
h-navi.jp/column/article/35026129

 

■まとめ

自分より出来ない人、出来る人を見て比べる心は人間が持つ自然の感情

だから、それを否定してはいけない。

でも、自分より出来ない人をバカにする言葉を出したり、苛めたりしてはならないのだ。

 

それから、なぜ息子が切れたか。

それは、心の理論(=相手の気持ちをわかる心)が育っていないから

 

だから、私が「そんなこと言ってはいけないよ(相手が悲しい思いをするから)」と教え諭そうとしても、「なぜ、そんなことをお母さんは言い出すのだ、僕はそんなことを聞いているのではない」と思ったに違いない。

そんなことを感じた出来事でした。

また来週金曜日、寄ってくださいね~ 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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カテゴリー:正直なつぶやき

コメント(5)

  1. 匿名 より:

    むすこさんから重度障害という言葉が出てくるのは、おそらく学校でもそのような言葉を使っての区分があるからなのだと思います。
    差別というより、息子さんが利用してる意味は、出来ない子、出来る子とか、そういう単純な意味なのではないかとおもいます。
    朝から、否定された気になったのかもしれません。
    きれいに流そうね、といえたらよかったのかも。
    そして、使った言葉を否定されたことで、彼にとっては、ダブル否定ですよね。
    重度と思ってる!といわれたら、きれいにしてほしいのよ。
    ってだけつたえたらいいことでは?
    昔からよく言われるのは、注意したいことの的を絞ること。
    二つも一度に注意はNGなのかな?と思います。

  2. 立石美津子 より:

    確かにそうですね。もっとシンプルに言えば良かったのかもしれません。学校、テレビからなども言葉は否応なしに入ってくる環境かめしれませんね。

  3. Saya より:

    「重度」ってうちの学校でも先生方は時々使うかなーと思います。
    それを普通に聞ける環境だからこそ、「重度って言わないで」の“重度”が出たのかと思いますね。

  4. 立石美津子 より:

    学校の先生が子ども達の前で使っているかどうかは?ですが、保護者の前では「障害の重いお子さんは…」と使いますね。その言葉を使わないと先生方も会話が出来なくなってしまいますからね。

  5. さくら より:

    日が空いてからのコメントすみません。
    勘違いしてほしくないのは、あれとかそれとかもののように、人に対して使うということが、マジョリティー意識のレベルで本質的な差別意識に繋がらないかという懸念です。性格の問題と、倫理的もしくは道徳的な観点は、親がしっかりしないといけないと思いました。

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