2018.03.16

内科で「虫歯を診てほしい」という人

今日もこんなブログにアクセスして下さり、誠にありがとうございます。

「障害のある子どもを通常学級に入れて、お友達からたくさんの刺激を受けて伸びた」のテレビ放送を目にすることが度々ある。(※”障害のある子”=知的障害がある程度ある子)

母の努力が褒め称えられる。そして、視聴者は感動する。

 

でも、私は共感できないでいる。

 

「子どもは一体、どう感じているのだろうか?」

「他の子より出来ないことで自信を失い、辛いのではないか?」

 

確かに健常児にとっては「障害のある子と共に過ごす環境」は良いのかもしれない。

 

でも、障害のある子、当人にとっては、チンプンカンプンな授業を聞いていなくてはならないので「楽しくないのではないか?」と思ってしまう。

 

■卓球少女

珍しく、真逆のテレビ放送があった。

www.daily.co.jp/general/2017/10/17/0010649970.shtml

平松亜子、卓球少女の母の話…

地元の小学校に特別支援学級がなかったため、教育委員会や学校長に「この子のために、特別支援学級を作ってほしい。通常学級で30人の生徒で1人の先生では無理」と何度も交渉し、実現させた母

 

共感した。

 

■養護学校→特別支援学級

息子が小学校2年生になったとき、学校教育法実施規則の一部が改正され、呼び名が変わった。

養護学校→特別支援学校

特殊学級→特別支援学級

「いい名前になったな。特別に支援されるなんて素晴らしいことだ。有難い」と感じた。


■その子にあった環境

息子には特別支援学校、特別支援学級しか体験させていないので、”通常級に通わせる良さ”を私は知らないのかもしれない。

 

同時に、通常学級に通わせている親は”特別支援教育の良さ”を知らないのかもしれない。

制度上、このような違いがある。

通常学級の担任は”特別支援教育の専門免許”を持っていない。通常学級では個別の指導計画は原則、立てられない。生徒数40名に対して担任は一人である。

このような情報を得て選択してほしい。

 

進級先は保護者の意向が最優先されるが、ここに「子どもの思い」とは別に「親の思い」が大きく反映されることある。「子ども自身が通常学級に行きたい」と言うことがあるが、実は親がそう言わせているのかもしれない。

 

子どもが毎日通う場所として”居心地のよい、楽しい場所”であったらよい。

一人ひとりの学びの機会を最大限保障する。このことが学校教育では大切だからだ。

 

■今をなかなか受け入れられない

我が子の障害を受容しても…

「普通の子が出来ることの半分でもいいから、出来るようになって欲しい」

「頑張らせたら、いつかきっと普通の子になるのではないか」

その親心はわかるが、それって“障害のある今の我が子を受け入れられない気持ち”がどこかにあるのでなないだろうか?


(C)今泉久恵

人生のゴールはいい会社に就職することでもなく、いい学校に進級することでもなく、「毎日、楽しいな~幸せだな~」と感じることではなかろうか…。

 

■まとめ

知的に遅れがないグレーゾーンの子ども、発達障害の子どもは配慮を受けながら通常学級に行くのが良い。特別支援教室という制度も28年度から始まっている。

【発達障害のある子を「通常学級」に入れるときに気をつけたい3つのポイント】

h-navi.jp/column/article/35025880

しかし、知的障害がある程度あるのに通常学級を選ぶことは、「内科に行って虫歯を診てほしい」と言っているのと同じような気がしてならない。

こういうことを書くと「子育てに正解なんかどこにもない」と酷く私を批判してくる人もいる。

でも、考え方が違うのだから、お互い歩み寄れないのだから仕方がない。

そういう方は「立石さんとは考えが違う」と思ってください。読むと腹が立つと思いますので、アクセスしないでくださいね。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

※重版決まったのですがアマゾン在庫切れです。しばらくお待ちください。(※書店では取り寄せすれば買えると思います)

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カテゴリー:正直なつぶやき

コメント(14)

  1. 吉田由美子 より:

    子供が楽しく過ごすことが出来るかどうかが、大切ですね。学校に限らず その先の進路もそうです。「歯が痛いのに内科」 わかり易い例えですね。さすが立石さん。

  2. 匿名 より:

    支援学校は、やっぱり、敷居が高いというか、地域と密着してないと感じる。
    住民運動会に、地元の小学生は出るけど、支援学校の子って、たぶん来てません。そういう隔絶されたイメージってあるんですよ。
    私のすむ件には、いくつか支援学校がありますが、広い敷地がひつようなのもありますが、だいたい。山の方にあります。バスで通う子がほとんどだから致し方なしかもしれないけど。ここは田舎だけど、支援学校のある場所はド田舎で。みえない、わからないとどうしても、通うことに躊躇する場合もあるのかなとおもいます。
    とはいえ、知的がなくても、周りとの壁は感じます。同等とみられてない感ていうか。行動の悪い息子はいつもトラブルメーカー。知的級の子はいつもにこにこ、わらってて、女の子の人気者で回りの子が自然と助けてくれて。
    受け入れる気持ちは学校や学級が違っても皆にあればいいのにとおもいます。
    そして、それぞれのニーズにあった支援があったらなー、とはおもいます。
    息子のように知的のない子は小さいうち、療育が受けにくく、でも、小学校では支援に入れられ、小さい学校で支援級には他の子がいなくて、いつも先生と二人で勉強。待つ必要もない、他人の意見を聴く場もないんです。せめて、同学年の仲間二三にんいれば、と思います。
    私は授業もだけど休み時間に遊びの指導してくれる先生がいたらよいと思う。

    • 匿名 より:

      私は東京に住んでいるので支援学校は都心にあり「山奥に…」というイメージは持っていませんでした。

      知的に遅れがないと通常級でサポートを受けながら籍を置く…これがなかなか難しいですよね

  3. 立石美津子 より:

    この表現にカチンとくる方もおられるかもしれませんが、ぴったりだと思いました。親の価値観も様々ですよね

  4. 匿名 より:

    私は養護学校という名称、それほど悪いとも思いませんでした。
    たすけて、まもってくれるんだなと、字を見ると思いました。
    特別支援は、そうですね、もっと色々という意味で、得々支援、なんてことにならないかな、オールマイティーにやりますよ、って感じに。
    まあでも、特殊学級については悪いイメージです。なんとなく。

  5. 上田繁 より:

    おっしゃる通りだと思いました。
    人生のゴールは、立石さんも私も他の人も
    「毎日楽しいな、幸せだな」
    と感じることですよね。

    人間誰しもが異なる考えを持っています。
    色々な障害者がいるのは、
    「違いを理解して『歩み寄り』を学ぶチャンスをもらっている」
    と感じています。
    私に学ぶチャンスをくださりありがとうございます。

    • 匿名 より:

      人生の先が見えてくると「ゴールは死」なので、「毎日幸せだなあ」と感じて生きることだなあと最近シミジミ感じます!  立石美津子

  6. 立石美津子 より:

    テスト

  7. saya より:

    こんにちは!

    いつも読むのを楽しみにしてます。

    「特別支援学校」って素敵な名前ですよね。
    私の通う市立の学校(市の管理する学校)は、全部「特別支援学校」です。
    ですが、神奈川県立の学校は、「養護学校」が多いですね。新しく新設の学校は「支援学校」と言う名称です。

    各自治体によって名称も様々ですよね。それが面白いと思います。

    • 立石美津子 より:

      「養護学校」の名前がまだ使われているんですね。支援も養護も温かみのある良い名称ですよね~いつも読んで下さり、ありがとうございます!

  8. より:

    こんばんは。3歳半の娘がいます。4月から入園です。ここ1か月間、習い事や普段の時でもものすごい癇癪を起こすようになりました。振り返ってみると私は細かく注意していたし、完璧を目指すあまり感情的に怒鳴っていたと思います。娘が癇癪を起こし、怒っている姿を見たとき、あ、私がこうゆう顔でこの剣幕でこの言い方で怒っていたのだなと。とても反省し、今日テキトー母さんを手に取り購入させて頂きました。今からでも変われるでしょうか?娘が大切なのに、気づいたら期待をし、結果を大切にしていました。なぜできないの!家ではできるのに!、、、そんな日もあるよねって一言が分かっていても、怒りが勝り娘を追い詰めていました。テキトー母さんになれるよう、自分自身見直します。

  9. 立石美津子 より:

    私も完璧母さんでしたので是非読んで下さい。(テキトー母さんの黄色の表紙の前書きに詳しく書いてあります)

    「子どもと親も幸せになる 発達障害の子の育て方」はお子さんが健常児であっても、子育ての役に立つと思いますので読んでみてくださいね。

    今、気付きがあったのは良かったと思います。またブログに寄ってくださいね

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