2018.06.15

恐怖の家、オアシスでない家庭

今日もこんなブログにアクセスして下さり誠にありがとうございます!

 

我が子に障害があるとわかると、親がハッスルして(死語?「親が頑張って」という意味です)「お家でも療育!」となっている人がいる。

しかし!

私は行き過ぎることに反対だ。

 

何故なら「家庭は基本リラックス、安らぎの場でなくてはならない」と思うから。

 

過去のブログで書いたが、聴覚過敏を治そうと家にまでジェットタオルを付けていたママがいた~

(過去ブログ 恐怖の館)

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■白いご飯を食べさせようと必死な人

こんな一文を見つけた。

(抜粋 “障害のある子の親である私たち” amzn.asia/aYOIXib

「息子は就学前までご飯を食べませんでした。日本人なのにお米が食べられない。これは何とかしなければ。

偏食を治すのは母親の責任

 

そう思った私は綿密な計画を立てました。保育園から帰った一番お腹がすいているとき、ほんの一口からご飯を食べてもらう。

 

そうしたら、大好きなチョコレート。専門家の言う行動療法の真似ごとです。

 

しかし、息子は、保育園からの帰り道、家が近づくにつれ大泣きするようになりました。あげくのはてに保育園に迎えにいった私の顔をみるなり、先生にしがみ付いて離れません。こうなると、どうしようもなくギブアップ

 

そんな格闘を何回か繰り返し、すっかり諦めたころ、買い物に行ったスーパーでの出来事

 

ふと振り返ると、試食販売のおばさんから何か渡されています。しかも、パクッと食べました。それはふりかけの試食販売でした。

 

小さなカップに一口大のご飯を入れふりかけをかけたもの。確かに、確かに息子は食べました。そしてその日の夕食からふりかけ御飯が大好きになったのです。

 

期待も押し付けもしないの、ちょっと太った試食販売のおばさん。私はそんなお母さんになろうと思いました。

 

障害のある子の親はついつい専門家もどきになってしまう。でも、親が専門家になってしまうと子どもには親がいなくなる。障害のある息子と向き合ったとき、私はやっぱり親でいたいと思いました。

 

…中略…

 

親は親以上でも親以下でもない。親だからできることもあり親だからできないこともある。それでいいのだと思うのです。」

 

■かつての私も

私も昔そうだった。

4歳の息子を療育施設に通わせていた頃「週1回通っているだけではダメ。効果を上げるために家庭でも同じことをしなくては!」と必死だった。

 

例えば、療育施設ではハサミを使う、折り紙を切る、折るなどの訓練があったが、ピアノのレッスンと同じで週1回それをやったからって身につくものではない。

 

だから、療育施設の支援員が言った「おうちでも体験させてあげてくださいね」の軽い言葉を重く受け止めた。

 

 

■おやつを食べられない拷問

不器用なためハサミを使えない息子に対して、考えたのがこれ!

 

お菓子を封筒に入れてハサミで切らせる練習。ハサミを使えなければ、おやつを口に出来ないのだ。

 

当時は「グッドアイデア~毎日の生活の中で出来る療育~」なんて自画自賛していた。

 

■喋れなかった息子の気持ちは

結果的に息子はハサミを使えるようになったが、もしかしたら家でやらなくても使えるようになっていたかもしれない。

 

それよりも今、振りかえってみると“楽しみなおやつタイムが訓練の時間”と化していて息子はしんどかったと思う。

 

きっと言葉を話せていたら「もう嫌だ。おやつや食事の時くらい好きなようにさせてよ!」と怒っていたかもしれない。

 

 

■療育施設の中の競争

同じしんどさ、悩みを抱えている親どうしであっても、年齢が同じだったりすると親の中に競争心や妬みの気持ちも湧き起こる。ライバルとなるのだ。

 

「あの自閉症の子が出来ているのに同じ自閉症の息子が出来ない訳がない」と拍車がかかる。「どうして○○ちゃんができることがあなたにはできないの」と声を荒げている保護者もいた。

 

療育風景を窓越しに見学しながら一喜一憂し、私の心は翻弄されていた。

 

 

■まとめ

もし、過去に時間を戻せるのだったら、幼児期に戻り「そんなにたくさんのことができなくたっていいんだよ」と息子に言ってやりたい。

 

そして過去の自分のそばによって、肩をポン叩いて「美津子さん、そんなに真面目に一生懸命にならなくたっていいですよ。もっと今を楽しんで」と声をかけてやりたい。

 

児童精神科医の杉山登志郎先生がテレビで「今の療育は出来ないことを出来るようにする療育。でも、得意な部分を伸ばす。脳が喜ぶことをすればいい」とおっしゃっていた。

(写真参照 bigissue-online.jp/archives/1020631369.html

 

出来ない事を出来るようにする”ことも必要だが…それよりも、出来ないときは出来る人にお願いしたり、助けてもらうことが大切!

「療育はほどほどに…」ハッスルしすぎているママ達に言いたいのでありました。

また来週金曜日、寄ってくださいね~

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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カテゴリー:正直なつぶやき

コメント(12)

  1. あきこ より:

    4歳の息子が自閉症と重度知的障害です。
    幼稚園に通い始めて2ヶ月になりますが、マンツーマンの加配がついてなく、
    また、朝の会や設定活動が無く、ひたすら遊ぶ幼稚園だと入園してからわかりました。
    良く調べなかった適当母です(汗
    やはりこの子には普通の幼稚園は厳しいのではないか…
    この先、日中デイサービスを増やした方が良いのか…など色々…
    悩んで落ち込んでる時にこちらのブログを見つけ、拝見しました。
    読んでるうちになんだか気持ちが楽になりました。
    これからも拝読させて頂きます!

  2. 立石美津子 より:

    あきこさん

    そうなんですね。加配が付いた方がより良いですよね。ただ、息子は保育園に入れていましたが、特に加配制度はありませんでしたが、よく気にかけてくれました~(保育士の人柄次第のところもある気がします)
    過去のブログも是非読んでくださいね~

  3. たけのこさん より:

    私は子供と意思疎通でき、穏やかに暮らせることが大切だとおもう。
    家で療育より、落ち着く環境を作ることが大事だと思う。
    そして、やるように強制するのではなく、できたり、やりたい気持ちをみつけて、ほめること、のせていくことな、できるといいなとは思います。

  4. 立石美津子 より:

    私も本当にそう思います。安心できる場所を親が用意することですね。

  5. ゆずのはな より:

    4歳の知的を伴う自閉症の子の母です。
    著書からこちらのサイトまで、いつも勉強させて頂いております。

    別サイトですが、やんわりと、鉄拳母の育て方への疑問を他の専門家の方も書かれています。痛ましい新幹線の事件を取り上げながら…。

    「発達障害とどう向き合うのか」

    agora-web.jp/archives/2033241.html

    私も、期待し過ぎ、厳し過ぎには反対派です。
    どこまでなら許されるのかという匙加減が難しいですが、押し付けがましくしたり、無理矢理は極力避けて行こうと思います。
    腕の立つ試食の販売員さんだったんですね(^^)

    平穏な日々をまずは過ごせるだけでラッキーだと思うように(*^.^*)♪

  6. 立石美津子 より:

    新幹線事件も地震のため吹っ飛んでしまいましたが、考えさせられる記事がたくさんSNS上に広がってますね

  7. ハナ より:

    事件があると、テレビのコメンテーターが、その親に対する批判的な事を言ってるのを耳にします。そんな親もいるかもしれませんが、一生懸命努力してどうにもならなかったケースもあると思います。こんな時代だから、私たち大人が作ってきた社会だから、家族だけの問題にせず、第三者が社会がどんどん介入しなければならない世の中になってきたのではないでしょうか!

  8. 立石美津子 より:

    本当にそうですよね。

  9. 匿名希望 より:

    はじめまして 失礼します
    たしかに療育専門の園でもどこでも
    もっともっと勉強しなければだめと言われ 親同士も張り合っています。
    掛け持ちでいくつかの療育先や園に通い 空いた時間は勉強するのが正しい姿という雰囲気です。
    家でも料理しながら一緒に何かやらせなきゃと、やる気のない子供にイライラ。
    疲れはててしまい そんな疲れた母を見て周りはそんなんじゃだめだという。
    ぐちゃぐちゃな気持ちになりました。
    おだやかな気持ちでもう少し自由に過ごしたかったです。
    でも、療育先以外受け入れて貰える場所はなく、その事もあり療育は絶対的なものでした。
    毎日 おやつ作って のんびりお庭でお茶会してる園があったら私も通いたいです。🍪

  10. 立石美津子 より:

    最後の2行のような園があったら良いですね( ; ; )

  11. はるる より:

    ご無沙汰しております。幼児期の療育で、私、ハッスルしていたかもしれないです(笑)
    子供が何度教えても出来ない→私がイライラする
    →なんでもっとやってあげないんだと実両親から責められる→ちょっとしたことを先生から注意される
    今日は、子供の面談で、どうせ私がダメだと言いたいんでしょ。私がダメだから、子供が騒ぐんでしょ。と自分を責めて落ち込んでしまいました。
    先生は、学校にいる間で、複数で面倒を見ていて、自宅に帰ればゆっくり休む時間があるから、正論が言えるし、私が相談した時も、効果的な方法ではなくて、本に書いてあるような対応策しか教えてくれないじゃないとイライラして、余計に家の空気が悪くなる始末。。。

  12. 立石美津子 より:

    はるるさん

    先生は仕事中だけ仕事してればよいけれども、親は24時間体制で一生ですからね。よくわかります~!

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