2018.11.09

障害受容の5段階 だから幼稚園・保育園の先生が伝えてほしい

今日もこんなブログにアクセスして下さり、誠に有難うございます!

誰も好んで「障害のある子が欲しい」とは思ってはいない。

 

五体満足な子、元気な子、可愛い子が欲しいと思っている。

 

更に「頭の良い優秀な子が欲しい」と願っている人もいる。

 

これらは親として当然の感情である。

 

だから…

 

自分の子どもに障害があるとわかったとき、親は大変な衝撃を受ける。「はい、わかりました」とすんなりと受け入れる親は誰一人いない。

 

 

■障害受容のプロセス

精神科医のキュブラー・ロスの著書“死の瞬間”に次のように書かれている。

 

否認・隔離

自分が死ぬことは嘘ではないか

 

怒り

自分が死ぬことについて怒りを周囲に向ける

 

取引

なんとか死なずにすむように取引をする

 

抑うつ

なにもできなくなる

 

受容

死を受け入れる

 

障害の受容の過程は上記と似ている。

 

障害児の誕生は親にとっては「期待した子どもの死」と言う学者もいる。

 

“死”で完了ではなく、障害児の親となった人は、その先に「障害のある子を育てていく」という人生が待っている。

 

「2歳までには言葉を話して、6歳になったら学校で友達をたくさん作って、楽しく勉強して」という自分の理想、基準を捨てて、ゼロから新しい価値観を作り直すことになる。

 

“普通”“人並”“世間体”を捨てて、子どもの幸せのために寄り添い、伴走し始める。

 

 

■私も同じ過程をたどった

私も誤診と思い(否認)

 

診断した宮尾益知先生を恨み…

「言葉を話さないのは、耳が聞こえないからではないか」と耳鼻科を梯子し、更に梅が丘病院、瀬川神経学クリニック、東大病院とドクターショッピングをし(怒り)

 

療育に期待し(取引)

保育園で孤立した(抑鬱)

 

■受容、鉄格子

ところがある日、ある少年に出会う。

 

その子は障害を理解されない育てられ方をした結果、二次障害(自殺、他害、精神疾患)を起こして、梅が丘病院の閉鎖病棟に閉じ込められていた。

 

部屋は鍵がかけられているだけではなく、身体を縛る抑制帯(身体拘束をするベルト)が椅子とベットにぶら下がっていた。

 

これを見て衝撃を受けた。

 

「我が子が、鍵付きの部屋で身体拘束されているのは、どんなに辛いだろうか」と考えた。、息子の将来と重なった。

 

そして…

「障害を受け入れたくないなんて言っている場合じゃないんだ!

 

普通の子に育てようとして叱ったり、引っ張り回したりしていると、将来、不登校、自殺、他害、精神疾患などの二次障害に陥り、ここに入院することになる。

 

子どもを変えるのではなく、私自身が変わらないとだめなんだ」と目が覚めた!

 

ここまで到達するのに一年かかった。

 

 

■親の反応が怖い

私は幼稚園保育園の先生に研修をすることがある。

そんなとき、保育園幼稚園の先生が「行動が気になるので専門機関を受診した方がよい」と伝えると、泣いたり、怒り出したりする保護者もいるので、「伝えられない」という訴えがある。

 

でも、親がショック、怒り、抑鬱を園の先生にぶつけてくることから逃げないでほしい。

 

私も診断をした医師に対して恨みの感情を持ち、次回の予約をキャンセルしたくらいだ。

 

だから、「あの親は聞く耳を持たない」と言わないでほしい。

 

 

■責任のある仕事

多くの子ども達を見ている園の先生は、専門的な仕事についているので、気づきも早い。

 

そして、園の先生は子どもを育てるという責任のある仕事をしている。

 

“子どもの幸せ”見ている方向は保護者も先生も同じなのだから…

 

保護者から「どう思われるだろう?」と考えるのは止めて、勇気をもって伝えてほしい。

 

そのときは、園の職員は医師ではないので診断名を言うのではなく、専門機関を受診するように背中を押すだけでいい。

 

そうしないと、子どもは障害を親にも周りにも理解されず、茨の人生を歩み、苦しむことになる。

 

話は異なるが…

 

虐待通告もその後の親との関係性を考えると躊躇してしまうことがある。でも、子どものことを考えると何を優先すべきか考えてほしい。これと同じなのではないかと感じる。

 

こちらの記事も是非、ご覧ください!

www.bengo4.com/internet/n_8701/?fbclid=IwAR3qJaKS74pJIzzCHxpxfgiz6Dm99aIGgF0omYwLJ0Lha4hVlnlP4LlrCEs

最後までお読み下さり、有難うございました。

また金曜日、寄って下さいね!

amzn.asia/d/dj4Upcw

 

カテゴリー:正直なつぶやき

コメント(13)

  1. たけのこさん より:

    発達の子を育ててる人のなかで、精神的になにかを抱えてる方多いですよね。
    ストレスがかかってるということですよね。
    また、家庭不和も。
    こどもの楽しい話ばかりできたら、家庭も楽しくなるのにとたまに思うことはありますね。

  2. 立石美津子 より:

    健常の子であっても進学、苛め、不登校など子育てにはいろいろありますね。

  3. 稲穂ママ より:

     本当にその通りですよね!
    保育園・幼稚園・小学校の先生方へ、勇気を持って指摘くだされば、息子のように二次障害で苦しむことも無かったろうと、小学校4年での診断では遅すぎたと、立石さんと同じことを感じています。
     うちの場合、アスペルガーとの診断を4年生で受けましたが、すでに普通級でたっぷりといじめを受け、まだ先生の理解も全くなく、不登校が始まりました。個別支援の体制が整っていなかったこともあり、息子自身、勉強には自信があり「僕は『ガイジ』じゃない!」と個別支援級に対する普通級の子供たちの偏見をたっぷり吸いこんでいたため、個別には、行きたがらず、先生や周囲からも理解されず、とうとう5年生から不登校の末ひきこもり21歳まで外出さえできていません。
     『発達障害に生まれて』を読ませていただくと、たどってきた道のりは、知的障害がある無し関係なく、そのこだわりと頑固さは、全く同じであるし、学校に行ってくれている立石さんの息子さんをうらやましく思います。
     先日も、ご飯のよそい方がいつもと違う!と怒り出し、結局パックご飯に変えさせられたり、強迫の手洗いの巻き込みが酷いため、何度も母親が手洗いさせられていて、毎日困っています。
     とにかく、「いつもと違うことはするな!」と息子はよく言います。
     保育園の時、園長先生に「お母さん、愛情かけて育てていますか?」と詰問させたときの口惜しさは忘れられません。あの時、この子は自閉的傾向があることを今の先生なら気付けたはずです。
     ぜひ、先生方には、勇気を持って、発達障害の可能性を親御さんに伝えて適切な養育のアドバイスをしていただきたいし、当のお子さんの良き理解者になってあげて頂きたいと思います。
     立石さんも先生方への講演頑張ってください。

    • 立石美津子 より:

      稲穂ママ

      たいへんな状況なんですね。書きにくいことまで書いて下さってありがとうございます。時間を戻って子育てし直したいことも、私もたくさんあります。

      お互い前に進んでいきましょうね。ブログ、読んで下さり、有難うございました!

  4. なら より:

    いつもわ、毎週楽しみにって言っていいのか?
    読ませて頂いています。
    久しぶりのコメント
    稲穂ママの投稿まさに、我が息子と同じです。
    何故か、自閉もアスペルガーも診断されないままですが、
    まわりよりの遅れから小学三年生のいじめ
    強迫性障害になり不登校
    中学は二年生からの個別支援教室へ通い始め
    先生方に恵まれました。しかし
    療育手帳の取得はできなく、通信制高校への
    進学。通いの通信制ですが、入る前には
    強迫の事も理解しているし、大丈夫!!だからと
    その言葉を信じたのに、まったくでした。
    たしかに、この強迫性障害は理解してあげるには
    大変ですよねー???
    結局、学校には行きたくない!と学校がある朝は昨日も
    ですが、暴れます。
    この先どうしていったらいいのか?と悩む日々です。
    すみません、長々と・・・
    IQが人並みだと、診断って難しいです。
    息子のゆっくりだった性格も見抜いてあげられなかった事は
    今でも後悔しています。
    ゆっくり学校生活を送っていれば、今がまた
    違っていたかな?と

    • 立石美津子 より:

      いつも読んで下さっているんですね。有難うございます。

      強迫性障害は本人が辛いですよね。息子も病院が良いです。私もこの病気で入院した経験があるのでわかります。

      知的に遅れがないと更に大変だと思います。お役に立てる記事がなかなかかけず申し訳ないです。

      強迫性障害はこちらに書きました
      h-navi.jp/column/article/745

  5. より:

    とても悲しくなります。
    赤ちゃんの時から大学病院に行ってましたが、相談すると、「そういう子もいる。」といわれるだけでした。
    幼稚園の面接では、こんな子と言われ療育に通いはじめました。
    今は不登校(支援学級の先生の無理解)なので、胸がいたくなります。他に同じ理由で不登校の子は数人います。
    不登校でも家で頑張っています。
    辛いです、私も心身の不調続きです。

    • 立石美津子 より:

      だんだんと理解も深まり、支援も広がっていますが、昔はそういう状況ではなかったですね。

      穏やかな日常が送れるとよいです。お力になれず申し訳ありません。

      • より:

        あのときああしていれば良かったと、変えられないのは分かっていても後悔ばかりです。子供も傷ついています。
        ありがとうございました。

  6. 立石美津子 より:

    過去は変えられないけれど、未来は変えれる。
    なかなか難しいですけれども、少しずつでも( ; ; )(^○^)

  7. より:

    次に何かまた起きたら…と思って臆病になってしまうことも日々ありますが、次は良いことがあると明るく考えたいです。
    ありがとうございます。

  8. とっと より:

    初めてコメします!

    キューブラーロスの受容、、
    同じように思っていました、、
    ありがとうございます!救われた思いになります

    • 立石美津子 より:

      とっと様

      私達親子のことを書いた松永先生から聞いた言葉です。必ずここは通過しなければならないですよね。辛いですけれど。。。

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