2019.03.08

OSD=おやが、しんだら、どうしよう!!

今日もこんなブログにアクセスして下さり、誠に有難うございます。

 

先日、たまたま見ていたNHKのテレビ

www.nhk.or.jp/heart-net/article/100/

 

 

■放送内容

ひきこもりの妹がいる野中さん。40年以上ひきこもっている妹は、家から一歩も出ないといいます。その様子から、家族は、妹が統合失調症ではないかと感じていました。

 

 

「多分、統合失調症だなって自覚が芽生えてたのは、1980年代ぐらいのことでしょうかね。お医者さんにつながってるわけではなかったので、正式名称は知らないけれども。」

 

 

しかし家族は医療機関や支援機関に相談することはありませんでした。

 

 

「一生懸命、仕事した父なので、家系的に、そういう障害の子が生まれるよっていうことを、周りに思われるのが嫌だったっていうのもあるでしょうし、隠してたとしか言いようがないですけれど、あえて言わないっていうのはあったんでしょう。」

 

 

転機は、5年前に母が亡くなり、野中さんが隔週で妹の元へ通い始めたことでした。

 

 

孤立させないため、訪問診療を受けてもらおうと考えましたが、妹を説得することが課題でした。

…中略…

妹は医師により統合失調症と診断され、ヘルパーによる生活介助や地域による見守りなどの支援につながりました。

 

 

「私自身は自己開示することが一番の早道って思ってるので、ご近所さんにも、詳しく妹の説明をさせていただいて、だから皆さんのまなざしがあたたかいんです。おせっかいはしないけれど、排除されてないっていう空気感っていうんですかね。」

 

 

40歳以上のひきこもりについての内閣府の調査は、今年秋をめどに行われる予定です。ひきこもりが長期化している本人も、家族も孤立させないための支援が求められます。

 

 

■講演会で相談されること

「夫、姑が理解を示さない!」という相談である。

 

今、子育てしている若い親の親はおそらく60代、70代

この人達が子育てした時代は“発達障害”という言葉さえ耳にすることはなかった。

 

 

更に上の世代が子育てしていた時代は、「自閉症は親の愛情不足による養育態度が原因」と言われ、冷蔵庫マザー(リフジュレターマザー)なんて酷い言葉もあった。

 

 

だから、孫の発達障害を姑が受け入れないのは当然なのである。

 

 

夫も子どもと接する時間も短いし、幼稚園・保育園の送迎も少ないだろうから他の子どもを見る機会も少ない。だから、異質な違いに気付かず「個性や性格の一つ」と片づけたくなる。

 

 

■遅れている精神医療

さて、精神科病棟の20%が日本にある現実をご存知だろうか。

www.nhk.or.jp/docudocu/program/20/2259602/index.html

そして必要のない身体拘束も未だ行われている。

それだけ障害者差別が強い文化、国なのだ。

 

だから、身内でさえ受け入れない。母親が一人苦悩し、子どもをかくまってしまうケースもある。

 

 

■座敷牢に入れられた人が発見される事件

ときにこんな事件がニュースで流れる。一人で抱えてSOSを出さなかった行末だ。

 

・寝屋川市事件

【事件の概要】

www.sankei.com/photo/story/news/171226/sty1712260008-n1.html

(写真 産経ニュースより)

2017年12月23日、大阪府寝屋川市の柿元愛里さん(33)の死体遺棄容疑で父親の会社員泰孝(55)、母親の由加里(53)両容疑者が逮捕された。死因は低栄養などによる凍死。

 

 

2人は「長女には精神疾患があり、16か17歳から自宅の一室で療養していた。室内に2畳ほどのトイレ付きプレハブ小屋を設け、二重扉で施錠し、タンクからチューブを伸ばし水分を取らせるなどしていた」などと供述

 

 

遺体発見時、愛里さんは衣服をつけず、身長145センチ、体重は19キロだった。大阪地検は1月24日、2人を監禁(約11年)と保護責任者遺棄致死の罪で起訴した。

 

 

・三田市事件

【事件の概要】

www.sankei.com/west/news/180409/wst1804090065-n1.html

(写真 テレビ朝日ニュースより)

兵庫県三田市の自宅敷地内のおりに知的障害のある長男(42)を監禁した疑いで父親の山崎喜胤(よしたね)容疑者(73)が逮捕された事件で、長男は目がほぼ見えない状態で保護されていたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。

 

 

20年以上にわたる不衛生な環境下での監禁生活で障害を負った可能性もあり、兵庫県警は因果関係を慎重に調べている。

 

 

これまでの調べでは、山崎容疑者は1月16日、長男を自宅隣のプレハブ内の木製のおり(高さ約1メートル、幅約1・8メートル、奥行き約90センチ)で生活させていると福祉関係者に伝え、市が下半身裸の状態で長男を保護。

 

県警は今月7日に山崎容疑者を逮捕した。監禁は20年以上続いたとみられる。

 

こちらも参照
www.nhk.or.jp/heart-net/article/60/

 

 

■8050問題

これらの事件は途中発見されたり、子どもが死亡して発見された。

 

でも、親が先に亡くなったらどうなるか?

 

引きこもりの人の中には発達障害を抱えていて家族が気が付かなかったり、精神疾患を抱えていて、病院に一度も行ったことのないケースもある。

 

福祉の網の目から零れ落ち、親の年金だけで暮らしていて、親が亡くなり子どもも孤独死

 

親が80歳、子どもが50歳 8050問題(はちまるごおまる問題)

 

OSD(=おやがしんだらどうしよう)という状態である

 

 

 

■説得は後回しにして

子どもが幼い頃、「行動が異質だ。怪しい」と感じ母親は受け止め前に進もうとしても、診断を受けるのを反対する夫や姑がいるケース

 

厄介だ。

 

子どものことだけで大変なのに、受け入れない家族を説得するのに疲弊してしまい精神疾患を発症してしまう母親もいる。

 

そして、いたずらに時が流れてしまう。

 

でも、もう説得は止めて、子どもの未来を考えて母だけで行動すれば良いと思う。

 

【過去ブログ 夫・姑の無理解 カミングアウト】

wp.me/p73B8w-3HE

 

 

■大きくなると本人が受信を拒む

子どもが大きくなると本人も病院に行くのを拒む。

 

こうなると受診させることさえ難しくなってしまう。

 

自閉症協会の会合に行くと、「受診させようとしても本人が『なんでそんな必要があるんだ』と拒み、前に進めない」と悩みを訴える年老いた親御さんが結構いる。

 

診断書や意見書がなければ福祉サービスを受けることはできず、本当に取り残されてしまう…

 

まだ子どもが小さくてわかっていないうちに、専門機関とつながってほしい。夫や姑など家族への説得は後回しでもよいので、「母親が子どもの幸せのために行動してほしい」と思うのでありました。

 

最後までお読み下さり、有難うございました。

また金曜日、寄って下さいね!

amzn.asia/d/dj4Upcw

amzn.asia/d/e1v855q

カテゴリー:正直なつぶやき

コメント(10)

  1. たけのこさん より:

    子供に問題がなく親のほうが精神異常なのか、おかしい場合も多発してますよね。
    子供のやけどに体へラップまいて、ほおっておくとか、ご飯を食べさせず、お湯をかけて、ショック死とか。
    子供に精神的、発達で、問題ない場合もあります。
    そういう、おかしな大人が、育児をしているのもこまります。

  2. 匿名 より:

    子どもの幸せのために……。
    夫にも一通り説明してるけど、後回しにして、行動してますね。そうなっちゃってます。
    夫は、福祉、病院、学校、とのやりとり、事務手続き、など、できないでしょうね。
    できなくはないのでしょうけど、わからないし、やらないでしょうね。
    『必要ない』とか『やらなくていい』などというときがあり、そういってるうちに、後手後手になり、子どもが困るでしょう。
    わたしが必死に駆けずり回ったお陰で、子どもは元気に育ってます(^-^)vと思い込んでるわたしですよ。

    実母も「あなたの心配しすぎだったね」とよくいいますが、いやいや、いつまでも心配だし、子どもは成長して、できなかったことができるようになっていくので、それは認めます。
    必要な心配、そして、無駄足なことがあったとしても、子どものために行動したことで、みえることがあったり、親として成長するから良いんです。

    ほんとに、説明は労力要ります。
    夫はともかく、実母にわかるように説明するのは、多大なエネルギーを使うわりに、ああいえばこういう、で、わかってもらえず、「あなたは理屈っぽい、はいはい、あなたはめんどくさい、個性よね、大丈夫、心配しすぎだったね、考えすぎ……」といわれたりして、むなしくなり、余計疲れるので、あきらめてます。
    でも、母は、良い話し相手で、子育てサポーターで、息子を溺愛してくれ(むすこも祖母大好き)るので、かけがえのない、大切な存在です、父もです。

    OSD問題、8050問題、肝に命じます。
    息子のほうが、心配しています。
    「おかあさんが死んだら、僕も死んでいい?」と。幼いからですかね。
    健常児でも、小学生は、おかあさんがいなかったら、すごく困りますものね。
    そして、生きていくこと、大きくなっていくこと、の楽しさも親子で満きつしていきたいです。
    大変だ~、だけでは、つまらないですものね。

    子どもはキリギリスで良い、楽しいことの積み重ね、で未来が開けていく、
    立石先生の言葉には共感します。

    自然界では、ありもキリギリスも、一生懸命に生きて、喜びや楽しみも感じながら、命を謳歌してるのだと思います。

  3. 立石美津子 より:

    コメントありがとうございます。家族への説得のエネルギーは大変ですよね。でも孫だから可愛いのですね^_^

  4. くみくみ より:

    こちらのブログは自閉症の親御さんだけでなく、何らかの障害を持っていて悩んで悲しんで何かをつかみたい、共感したい方もたくさん読んでいらっしゃると思います。うちは統合失調症の中3男子です。

    親が死んだらどうしよう•••
    本当にこれは、自分が死んで灰になるまで、慢性的なで解決できない悩みだと思います。
    この子、どんなオジサンになるのかな。どんなおじいちゃんになるのかな。「近所に変なおじいちゃんがいるから気をつけて」とか言われちゃうのかな。なんて思ったり。

    でも自分が死んじゃったら、この子がどうなったのか確認する事もできない。。。
    なんて、堂々巡りなことを毎日考えてしまいます。
    発達障害、精神障害、身体障害、重い軽いは様々だと思いますが、健常だったらこんな心配はいらないのになー、って。
    ありのままを認めて愛していこう、って何千回つぶやいたかわかりません。皆さんもそうですよね。
    まだまだ受容途上の私でした。

    • 立石美津子 より:

      障害、そして病気で苦しむ我が子を案じながら、あの世に行くのはつらいですよね。何とか策を練っておきたいものです。福祉とつながっていることが大切ですね

  5. もずくす より:

    勉強不足で申し訳ありませんが、実際どのようにして行けば良いか分かりません。
    できれば、いとこ親戚などに目をかけて貰えればいいのですが遠方だったりうまく行かない場合もあるかもしれません。
    後見人をと聞きますが探し方が分かりません。卒業後、作業所等で繋がりができるのでしょうか。

    • 立石美津子 より:

      身内ぼど信用できないものはないという見方もありますよ。親戚、兄弟姉妹に頼ることなく、制度を利用しましょう。

      親が亡くなった後、相続したお金を身内が食いつぶしてしまう事例もよくありますので。

      こちらの本を是非お薦めします。
      「渡部伸 障害のある子の親亡きあと 主婦の友社」

      詳しく制度のことなど書いてありますよ

      • 立石美津子 より:

        療育手帳などとっていらっしゃいますか?お住いの自治体の担当ケースワーカーに直接、聞いてみるのが一番わかると思います!

  6. もずくす より:

    ありがとうございます。
    療育手帳はとっていますが担当ケースワーカーはまだいません?
    お薦めの本、読んでみます。
    OSDが頭の中をぐるぐるしています…。

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