2013.01.15
浦島太郎さん
院外処方箋の薬局での出来事です。薬を取りに来た頑固おやじが入社間もない受付にいた20代の薬剤師の女の子に「わしの病気わかってんだろ!もう何年、ここに薬を取りに来ていると思っているんだ!何で取り寄せておかないんだ!」と怒鳴り散らしていました。
薬局は薬局の事情があり過剰在庫を持って無駄な支払いをしないように必要なものしか置いておきたくないんです。だから毎回14日分で薬を取りにくるお客さん(患者) が突然、30日分の処方箋を持ってきたりすると「残りは翌日、準備しておきます」なんていうことになります。これにこの親父は怒っていたのです。14日分はあるのだから「今日それがないと死んでしまう~!」なんてことにはならないのに、相手が若い女の子だから威張りたいのか高飛車に怒鳴っていました。
「薬取り寄せていないのは誰の責任だ!」と親父が言いました。私は「この若い女の子なんて答えるのかな」と観察していました。当然「上の者です」「取り寄せ責任者の○○が・・」と言い訳逃げるかと思いきや!!何と「全て私の責任です。申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げて謝りました。まだその薬局に来て1週間も経っていないのです。素晴らしい女子です!
すると親父の怖い顔は笑顔に変わり「宜しい、良く出来ました」と言いました。私は最初「この糞爺!頑固親父!」と思っていましたが、その言葉を聞いた途端「素晴らしい素敵な伯父様」と180度評価を変えました。
私は多くの講師を抱え課外教室を運営しています。講師の中に出産後しばらく家庭にいて15年~20年ぶりに社会でる人も多く、その中に「浦島太郎さん」がいます。何か会社に言いたいことがある時「うちの主人もそう言っています」と吠える。「虎の威を借る狐」「水戸黄門の印籠を出す」社会的知性の低い人です。
そう言って責任逃れをし、自分自身の言葉で相手に文句を言えないんです。子どもが電車内で騒いだ時「電車の中では騒いではいけません」と言えず「ほら、前のおじさんに怒られるから静かにしなさい」「先生に怒られるわよ、先生もそう言っていたわよ」と間違った躾をするあほ親がいます。それと同類!両者とも甘く見られます。
社内でも上司が部下に対して「立石先生もそうおっしゃっていので」「社長がそう言っていたので」と言葉を発した時点で部下からは管理職として信頼されなくなります。講師が保護者から苦情を受けた時「会社の方針なんで」と言った途端に火に油を注ぐ結果になります。これらは口が裂けても言ってはならぬと教育しています。
皆、薬局のこの新人のようになってほしいと思います。写真のような主人の威を借りて文句を言ってはなりませぬ!私もこの伯父様のようにしっかりと講師・社員教育を憎まれ役になりながらも、これからもやっていきたいと思っています。
(追記)この写真は主人ではありません・・
それから、コスプレ趣味もありません。念のため・・・
カテゴリー:正直なつぶやき
コメント(2)
受付の女子は指導を受けたのでしょうか?とっさに出た言葉なのでしょうか?
どちらにしても簡単には出ない言葉。
仕事をするということをわかっているのでしょうね、すばらしい。
くわばらさん、本当に先週の私の見た話でこんなことですが
かなり感動してしましましたよ~!