2013.02.26
AKBの掟
AKBの峯岸みなみさんが男性スキャンダルを起こし丸刈り姿で謝罪した。恋愛してはならないというAKBの厳しいルールを破ったからだ。20歳の女性ならばドンドン恋愛を重ね、人生経験を積んだ方がいい。しかしAKBのメンバーであることは世の男性諸君に夢と希望を与える役割、責務を負っているのでプライベイトは一切捨てなくてはならないのだ。AKBならではの特別ルールだ。
同じように私の教室にも特別ルールがある。「授業中、席を立ってはいけない」というルールだ。
ある時、私がチョークを落とした。すると一人の子どもが前に出てきて「はい、先生」と拾ってくれた。「ありがと・・・・」と言いかけたが「ちょいと待てよ!席を立ってはならないというルールを決めたじゃあないか。この子どもはそれを破っている。でも、親切に私の落としたチョークを落としたことは人として望ましい行為だ。これを叱っていいのか、褒めたらいいのか」悩んだ私は「ど有難うね。でもね。チョーク落としたらこれからは先生が自分で拾うから拾ってくれなくていいよ。席に着いてね」と優しく言った。「私って最高の先生!」と自画自賛した。下の写真はその様子である。
田中先生(仮名)のクラスでも同じ場面が起こった(黒板のさんは狭いので磁石だとか黒板消しだとかよく落ちるのだ)先生は「どうも有難う!偉いね」と褒めてしまった。さあ、その瞬間から大変だ。子ども達は全員、先生に褒められたい、認められたいと思っている。だから「次は何を落とすか」とギラギラと目を光らせている。次の瞬間、先生が磁石を落とした!7~8人ダッシュで前に来て「俺が拾った!私が先よ!」と大騒ぎになってしまい学級崩壊状態(写真)
鈴木先生(仮名)のクラスでも同じ場面が起こった。先生は 「何で席立つの!席を立っては駄目だといつも言ってるでしょ!」と鬼の形相で雷を落とした。親切に拾った子どは混乱し目に涙を浮かべている。
ルールには2種類ある。人としてやってはならないルールと、その場面、時間だけのルールである。この伝え方を分ける技術が先生には求められる。声のトーン、目から出る炎の大きさで微調整しなくてはならない。まさに職人技・職人の感性が必要なんだ!。頭ごなしに叱ったり、前言撤回して決めごとを許したりしてはならない。その場面だけの特別ルールとして叱る時はそれがわかるように叱らなくてはならないんだ!
峯岸みなみさんに対してはどうだっただろうか?恋愛することがAKBの特別ルール、人としてはむしろ推奨されることと分けて捉えられるようなブレーンのフォローがあったのだろうか。あったのならば、坊主になってあれ程泣くこともないだろう。20歳の若い彼女にはメンバーがあるが故に課された特別ルールと人として許されないルールとの境がわかっているだろうか。
特にAKBのファンではないが51歳のおせっかいな立石先生は娘のような女の子のことが心配になってしまったのでありました!
カテゴリー:正直なつぶやき
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