2013.03.15
S字の目線・T字の法則
私は週1回のペースで講演会をやっている。この講演会で嫌なことがある。前列が空くことだ。居眠りやメールをしようと後ろに座ろうとしている魂胆バレバレだ。女性という動物は“つるむ”という悪い習性がある。蠅や蛾が光に集まる“走光性(そうこうせい)”を持っている虫のように仲間と団子になり後ろに集まる。この仲間と離れず近寄りたがる“親和動機”なるものが男性よりも明らかに強い。だから、わざわざ足を運んでいるのに後ろ後ろにみんな座ろうとする。そこで、パワポの一枚目を急遽こんなの作ってみた(写真)
私は人のセミナーを聞きに行くのに光を嫌うミミズのように“負の走光性”を持っている。だから最前列の中央の席に座りたくて早めに会場に行ったりする。
さて、講演者にとって前が空いているほどやりにくいことはない。まだ講演を聞く前から「聞きたくない!早く帰りた~い!」と言われているように思うからだ。私だって早く帰って美味しい物食べて、お風呂入って寝たいのに!
ところで、皆さん、一度、壇上に立って見てください!一番後ろが一番目立ち、前列が一番目につきにくいことを発見すると思う。何故、前が目立たないか。理由はこうだ。講演者は全体に目を行き渡らせるために、必ず後列に視線をやってから、視線を後ろから「S字」に動かし全体を取り込んで話をするからだ。お笑い芸人が「どうも~」と言いながら客席の後列を見て芸をしているのど同じ。これが「プロの鉄則」だ。
そこで、私は良い方法を思いついた。椅子を参加者数ギリギリの数、又、2・3脚少なく並べ、来た人から自由に座らせる。そうすると間違いなくまず後列から埋まり、次に端から埋まる。ぎりぎりに入ってくる人、遅刻者には前一列と中央しか残っていない。そうすると、前列や真ん中に座りたくないために皆、時間厳守するようになるという訳だ。これを「Tの字の法則」と言う(写真)
ただ、話しながらよく唾をまき散らす講演者、体臭や口臭がきつい講演者は気を付けてほしい。話を聞きたくても「汚いから」「臭うから」という理由で前に皆座ってくれないからだ。唾を出さないようにして話すトレーニング、芳香剤、マウスウオッシュなどを活用して前に皆が競って座るように工夫してほしい。
カテゴリー:正直なつぶやき
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