2013.04.05
ルポライターになりたい
私には障害児の子どもが一人しかいない。健常児を育てた経験はない。だから「やってはいけない どうのこうの」などと偉そうに本を二冊も出し、出版社から様々な依頼を受けてはいるが今一つ実感がないところで書いているのが本当のところ・・・
「30年幼児教育の現場を踏んでいるではないか」と励まされそうだが子を持つ親の気持ちがどこまで実体験として理解しているか甚だ疑問である。著者として期待されればされるほど「私にもう一人健常の子どもがいたら・・・書く材料に事欠くことはなかったのに・・・」と思う。
別の意味で障害児ママ友は「親亡き後、一人で生きて行くのは可哀想」ともう一人子どもを産んだり、「一人の兄弟に負担がかかるのは不憫だ」の理由で3人の子どもを産む親も多い。しかし、シングルでもう卵子が老化してしまっている、もしかしたらもう後2個か1個の卵子しか残っていない51歳の私にそれができる筈はない。また、自閉症スペクトラムは遺伝因子も強いので2人目3人目も自閉症となる可能性は高くなる。実際、障害の子どものことを考えて他の子どもを産んでも又同じ障害だった例はたくさんある。
さて「他人の物差しで子どもを測ってはならない。自分の子どもが1ヶ月前と今とどれだけ成長したかに目を向けよ!」と偉そうに講演会で立石節炸裂で吠えてはいるが、実際、他人の子どもと比較したことなんて一度もないからよくその気持ちが今一つピンとこず、わかってはいない。自分の子どもが障害児だと「脳に障害があるから仕方ないっか!」と自動的に最初から諦めモード、良い意味で「期待しない子育て」となる。自閉症児が100人いれば100人ともこだわり、パニック、自傷行為など程度の差は様々あり、自閉症児の親同士「あの自閉症を見習いなさい!」なんてことにはならない。
さて、私は人と話をしたり、文章にそれを書いたりする「表現」することが大好きだ。ブログだって週2回の更新も待ち遠しいくらいでウズウズしているくらいだ。だから著者として一冊目、無名なのにも関わらず3ヶ月足らずで2万部も売れ、二冊目も好調、まずます成功のスタートをした。この出来事は人生において大きな転機となった。だから、これからも一発屋で終わらず表現活動を仕事とした著者として生きて行きたいと強く願っている。
「障害児」に読者を絞った内容の本は購買層が限られてしまうので部数は出ない、だから出版社の意向は「健常児をターゲットにした本」なのだ。実際にそう要求されている。そうなると私が作家として生きて行く上には健常児の親の気持ちをまず理解しなくてはならない。だから、私はルポライターにならなくてはならないのだ。
講演会の後、質疑応答時間を設けても「講演者 対 参加者」という構図で本音は聞けない。例えば「私、出かけた時に子どもを置き去りにしたくなるんです」「夫が女として見てくれない。私は一生○○ちゃんのママでしかない。悲しい」など「母たるはこれこれこうであらねばならない」の講演会の後、質問など出来る訳がないだろう。だから、私の素性を明かさずにママ達に紛れて色々と生の声を取材をしたい!どなたか呼んで下さい~。連絡は株式会社 パワーキッズのホームページの問い合わせ欄にお手数ですが書いて下されば私に通じます。お待ちしております!
カテゴリー:正直なつぶやき
コメント(0)