2013.04.16
骨折物語
土曜日、渋谷駅で階段から落ちて左足の甲の内側と外側二箇所、骨折してしまった。痛みがひどく3分ほどその場でうずくまっていたら、お店の人が駆けつけ防災センターに連絡をし、そこで2時間ほどベットに横たわっていた。唸っている私を見て「救急車を呼びましょうか?」と言われたが「そうだ、世間ではくだらない理由で救急車を呼ぶ人がいるのが問題になっている」とふと頭をかすめ「たいしたことないですから」と丁重にお断りした。
救急車の出場件数は年々激増している。増加傾向の理由として「緊急性のない出動要請」が圧倒的に多いという迷惑な話。その症状が命に関わるものでもないのに明らかに緊急性がない要請が、あまりにも多いのが現状なのである。そして必要のない救急要請により、生命に危険のある傷病者のもとへ救急車がすぐに向かえないという悲しい現実がある。「高熱である」「足を捻った」「指を切った」「妊娠中、破水した」それで呼んではならないのである。しかし、2時間横になっても痛みは酷くなるばかり。脂汗が出始め血の気も引いて来た。車椅子で道玄坂まで連れて行ってもらいタクシーで救命救急センターに一人で行った。土曜日の夕方だったので通常の整形外科やクリニックは空いていなかったからだ。一応「救急車は呼ばない」というポリシーは通した訳だ。
病院に到着!そこで言われた冷たい第一声!「電話事前に入れてもらえましたか?」「ここの病院かかったことあるんですか?診察券持ってますか?」「整形外科の先生いない場合は別の病院を一人で探して下さい」・・・・「事前に電話を却って入れなくてよかったなあ」「たらいまわし?」という言葉が脳裏をよぎった。そう言えばニュースで10件近くも救急車でたらいまわしされた挙句、死亡。病院側も当直が専門医でない場合、処置がうまく行かず裁判に訴えられた場合のことを考え断ると言っていることを思い出した。確かに両者ともの気持ちはわかる。でも骨折して痛みに耐えかねて脂汗を流し、涙がちょちょ切れている私に断るにしても「その言い方はないだろう・・」と感じた。(たまたま整形外科の先生がいたのでレントゲンとギブスをしてもらい痛み止めをもらったが・・・)
私はよくマナー研修をする。マナーとは挨拶・姿勢・身のこなしだけではなく、相手の身になってコミュニケーションするということだ。一つの例を上げよう。幼稚園・保育園ではよく子どもの絵や作品を貼り出す。そんな時、貼り忘れることがある。先生にとっては40人の中の一人。でも親にとってはかけがえのない我が子なのだ。その子どもの作品を貼り忘れるなんぞあってはならないこと。でも実際、大勢を相手にしていると起こりうることである。それなのに、そのまんま、自分の気持ちを口に出してしまう、あほな保育者がいる。こんな感じだ。
「先生、うちの子の絵がどこを探しても貼っていないんですが・・」涙目で訴える母
「え、そうですかあ?確かに全員分、貼ったつもりなんですが、おかしいですねえ」
そりゃそうだが、何でそのまま口に出してしまうのか!親にしてみれば言い訳やごまかしにしか聞こえない。まずお詫びするのがマナーである
「申し訳ごさいませんでした。直ぐに探して貼ります。」と何故言えないのか!
又、こんな身勝手なクレームもある。クレヨンや体操着の名前の記入、下の子も入園予定なので名前を書きたくないと言う身勝手親がいる。その馬鹿親に対して、馬鹿正直にこんなことを口に出しては駄目である。
×「私は大勢の子どもを相手にしているんです。名前が書いていないと誰のものかわからなくなるんで困るんです!全ての持ち物に名前を書くことは園長が決めた決まりごとなんで書いてください!」
○「弟さんに使い回したい時、名前が書いていない方がいいですよね。お母様のお気持ちよくわかります。でも皆同じクレヨンを持っているので名前が書いていないと落とした時、太郎君の元に戻って来ません。太郎君が悲しい思いをするので1本1本お手数ですが名前を書いてください。」
病院の休日受付、救命センターなど毎日、数えきれないほどの重症患者を相手にしている戦場である。私のただの骨折なんぞ鼻くそみたいなもの。でも断るにも「言い方ってもんがあるじゃろう」と感じた。それから息子が食物アレルギーによるアナフラシキーショックを起こした時は救急車を呼ぶように言われているが、救急車に乗ると救命隊員からの電話要請で病院側から断られることもあるだろうから、勝手にタクシーで行った方がいいと思った。骨折では死亡しないがアナフラシキーショックは気道がふさがり死に直結しているからだ。
ただの立石の骨折物語を載せてもつまらないブログになってしまう。よくある芸能人でも何でもないのに「これ食べました。美味しかったです。ウフッ!」「これ買いました。可愛ゆい」にしたくなかったのでマナーにこじつけてしまいました。
見苦しいですが写真を何点かアップしました~それから、私のこの状況を全く理解していない知能指数が低い息子が松葉杖をおもちゃにしている写真もアップします~!
カテゴリー:正直なつぶやき
コメント(4)
立石先生
大丈夫ですか?びっくりしました。
痛いでしょうね。
すごく腫れていますね。
今まで、大変忙しかったですから神様がお休みをくださったかも…
ゆっくり治してくださいね。
先生~
何とも痛々しい…(><;)
腫れは引きましたか?
ちょっと良くなったからと言って
また、パタパタ動かないように…して下さいね。
お忙しいとは思いますが
お大事になさって下さい。
たしかに
「これ食べました~ 美味しかったですぅー ウフツ!」を 書かれても・・
だからなに??
ってありますよねぇ
先生のブログは時々 毒吐くけど^^
面白い
色んな知識の引き出しができます
分からなかった世界
知ろうとしなかったこと
骨折されてしまったけど
PCでパワフル全開!! 楽しいつぶやきしてくださーい!
奥野先生、チャーさん有難うございます。
動かないことが私にはストレスです。会社の人がうちに来て会議してくれてますが、そんな時「生きてる!」って感じします。毒気たっぷりのブログこれからも期待して待っていてくださいね~!