2013.06.11
バイバイと何歳まで言わせるか?
私は週1回、蓮美幼児学園という保育園でエンピツらんどの授業を担当している。「え!立石先生も教室担当しているんですか?先生に担当してもらった生徒さんはラッキーですね~」なんて言われたりする。そう、私に担当してもらった生徒はかなり運がいいのだ。そして、私はずっとこの30年間、一瞬たりとも子どもへの指導の現場から離れたことはない。
講演会、研修、執筆活動、この超過密スケジュールの中でも何故、現場を持っているのか、それは“踊る大捜査線” 「事件は現場で起きているんじゃない!会議室で起きている!」と全く同じだからだ!そう、実際の子ども達への指導の現場を持っていなければ講演のネタもなくなってしまうし、本も書けないからだ。そして、子ども好きの私は日々のエネルギーをこの子ども達からもらわないと生きていけないので、週1回の授業を持つことは外せない。子ども達が可愛くて可愛くて仕方がない。一人ずつ連れて帰って立石家の子どもにしたいくらいだ。
こんな私だが教師としてこの間、ふさわしくない言動をしてしまった。まるで、ただ孫を猫可愛がりしているような“バアバ”になってしまった。
授業が終わった後、私の可愛い生徒達が手を振って「立石先生、バイバイ~!」と言った。私もにっこり笑顔で「じゃあ又、来週ね。バイバイ~!」と言ってしまった。エンピツらんどの授業中“語先後礼(ごせんごれい)”といって「“こんにちは”と頭を下げながら言葉を言っては失礼よ。何故かというと床に挨拶していることになるから。相手の目をしっかり見てにこっと笑って“こんにちは”と言い終わってから頭を下げなさい!」なんて自分で数分前に躾をしていながら、帰り際、「バイバイ」と言ってしまった。
すかさず担任の保育士が「お友達じゃあないんだから、立石先生にバイバイはおかしいでしょ!さようならときちんと言い直しなさい」と叱った。まるで私が娘のような若い保育士から叱られているようだった。ハタと気付いて子ども達に言い直しをさせた。「“立石先生さようなら”と言ってから頭を下げなさい。そうよ、立石先生は皆のお友達ではなく先生なんだから!」と保育士の言葉をオウム返しし注意した。自分でバイバイと返しながら子ども達に叱る、子ども達は混乱している、まあ、いいか!
でも、この保育士、素晴らしい!園の方針なんだかその保育士の親の躾がよかったのかかわからないが、ともかく若いのに偉い!パチパチパチ!
大人になっても自分の親のことを他人の前で話す時「うちのママが」「うちのパパが」なんて恥ずかしげもなく言っている人がいる。「おいおい、資金提供者いるんかよお?パトロンいるんかよお?」と思ってしまう。又、テレビでも平気でタレントが「うちのお母さんが、お父さんが」と話している“バカたれ”がいる。恥ずかしくないのかと思ってしまう。
せめて、小学校入学を機に自分の親のことを「お母さん」「お父さん」と呼ばせてほしい。そして人前で身内のことを話す時は「うちの母が、父が、祖母が、祖父が、叔母が、伯父が・・・」と言わせてほしい。スーツを着たいい社会人の青年が「うちのお袋が」なんて言っているのを耳にするがこれも誤り。本にもばっちりそのことは書かせて頂いた。
この素晴らしい保育士のような親に育てられた子どもは成人して「うちのママが、うちのパパが」なんて人前では言わないだろう。単に安全に親に代わって子どもを世話するだけでなく子どもを教育しているという意識をもった幼稚園・保育園を選んで欲しい。決して制服のデザインや遊具、給食のあるなし、延長保育の有無などそんな瑣末な基準で選ばないでほしい。見るべきは担当してくれる保育士の資質!皆さん、宜しくお願い致します!
カテゴリー:正直なつぶやき
おはようございます。私は、作法やマナー、敬語の使い方、どれもできていないなぁ・・・覚えようと思ってもなかなか、メモして繰り返しが必要と思っています。という訳で、文章も大丈夫かな?と躊躇しながらコメントしています。
ベアーさん~大丈夫ですよ!意識していることが大事ですよ。私もこの歳になってマナー講座受けまくっています!
立石先生 ありがとうございます。毎日お忙しそうですので、お身体大事になさってくだい。