2013.07.23
ビジネスマナーは見せかけか?
私はJAL、ANA その他もろもろ様々な会社のマナー研修を受けている。でも時々「これって自分をよく見せたいだけの手段ではないの?」なんて受講生の分際で捻くれた思いを持って参加していたりする。
それはそこに真心がこもっていない時だ。水泳教室での事件を前回書いたが、私は棺桶に足を突っ込むその瞬間までこのことを一生忘れないほど嫌な記憶として覚えているだろう。「程度の低い子」と言ってのけたコーチの顔、自分に何が起こったかわからずいきなり水から腕を鷲掴みにされ引き上げられた息子の顔、帰りにお菓子を買ってもらい嬉しそうに食べる息子の顔、何度も何度もフラッシュバックされ鮮明に記憶によみがえる。それくらい傷ついた。(※前回の7月19日の”ものの言い方”のブログを未読の方は是非ご覧ください~!)
どんなに丁寧な言葉遣いでもそこに心が伴っていないと相手はとても不愉快な思いをする。
お辞儀のマナーで「下を向いた時も笑顔は崩さないまま」という鉄則がある。「こんにちは」は15度の会釈、「ありがとうございます」は30度の敬礼、「申し訳ございませんでした」は45度の最敬礼というもの。「いつも有難うございます」と敬礼の角度で頭を下げても下げる瞬間、真顔に戻ると相手にはしっかりそれが見えていて「心から感謝はしていないな、形ばかりのお辞儀をしているな」とばれてしまう。だから最後の最後まで口角はウィスキースマイルで上げたままでいなくてはならぬという鉄則もこれに加わる。ここまで詰めをして徹底する。
でも、どんなに丁寧な言葉遣いても相手の気持ちに寄り添わないと「×ゼロ」意味なしと私は思う。ビシネスマナーも自分のためではなく相手のため、相手が嫌な気分にならないようにと思う気持ちが動機でないと意味はない。服装だって仕事場では「立石美津子」という個人ではなく講演会講師、著者、会社取締役という役割でいるので自分がこんな恰好をしたくても、役割に即した服装で臨まなくてはならない。化粧をしないこんな酷い顔で外に出てはいけないのだ。これが時間をお金を投資して参加してくれている観客に対する礼儀というものだ。
でも、真剣に相手のことを考えている姿勢が伝われば、言葉遣いが少々難ありでも気にはならない。マグドナルトに朝食を食べに行った時「お客様が申されたメニューは11時からで今の時間は販売してございません」なんておかしな敬語を使われても、学生が学費を貯めるために早朝から汗水垂らして頑張っている姿を見るとつい許してしまう。反対に「お客様がおっしゃったメニューは11時から今の時間は販売をしておりません!」なんて正しい言葉遣いでも冷たく言われたら「何だこのおおおおお!!!!」と思ってしまう。
表面的なビジネスマナーではなく本当の真心のこもったマナーを私は広めて行きたいと思う・・・
最後に・・・
自分が息子のことでひどく傷ついているのに懲りず、未だこれらが全く出来ていないのが何を隠そうこの私なのである。私の本質は”ストレートに歯に衣着せずきつい言い方をしてしまう”ところ。でもそれが仕事場で思ったことを何秒かでも自分の中に落とし込み噛みしめないで、先に衝動的に口から出してしまったり、よく考えないで行動したりしてしまう。結果、深く相手を傷つけ、自信を無くさせる物の言い方になっている。人生で何度もこれで失敗してきた。生徒指導では保護者や講師に「褒めて育てよ」と偉そうなことを言っておきながら自分が周りの部下や協力者に対してこれをやっていない。ここを深く反省している。
※今週、昨日月曜日~金曜日まで下記で私が「発達障害について」の記事を書いたものをご覧になれます。結構、力入れて書きました。是非ご覧ください~!
ママそら・・・・・・・mamasola.net/?p=5049
カテゴリー:正直なつぶやき
立石先生のおっしゃる通り、いくらマナーを身につけたとしても
見せかけのものでは、かえって相手に失礼になってしまいますよね。
真に相手に接する気持ちこそ、本当のマナーなのだと
日々自分自身心がけていきたいと思います。
さかや様~コメントありがとうございます