2013.08.16
好きなことを仕事に出来る幸せ!
今、エンピツらんどの教室で生徒用教材として使う絵本を作っている。写真は今まで作った三冊。文章は絵本作家ではなく社長が書いたり私がそれに意見したりして作って行くが、それに合わせた絵を書いてもらうのは画家さん達。毎日のように面談をしている。皆、それぞれ個性的なタッチでそれぞれの良さ・特徴がある。写真は4作目の当社の絵本「ジャックと豆の木」の絵を描いてもらう画家の菊池まゆさん、まだ可愛いちょっとはにかみ屋さんの20代。でも、私に言われてかぶり物をさせられている。素晴らしい絵を描く方。作品はここでご覧ください~mayumooja.jimdo.com/art1/
一応の打合せが終了した時、私は聞いてみたいことがあり質問をする。
「絵を描くのが好きになったのは何歳くらいの頃からですか?」
すると皆、一様に同じ答えが返ってくる。
「幼児の頃から大好きだった。絵を描いている時が一番幸せだった」と・・・
中には「算数、国語などの勉強はあまり好きではなかったけれど図画工作は大好きで成績も良かった」と答える画家さんもいる。
この答えを聞いた時、私はいつも「この人は何て幸せな人なんだろう。自分が一番好きなこと、それを今、こうして仕事にして食べていけるなんて・・・」と思う。中々、画家さんとの打合せ日程がとれず「夜、8時くらいから打ち合わせでもよいですか?日曜日とか祝日とかお正月休みでもいいですか?」なんて聞くと「全く問題ないです~!」と一様に返ってくる。好きなことをするのに時間帯、休日なんて関係ないのだ。苦しんで月~金の平日仕事をして土日、週末何もかも忘れて趣味やレジャーに没頭し「明日は月曜日だ。又、会社だ」と日曜日の夜に暗い気持ちになるサラリーマンとは真逆である。
さて、肝心な自分のこと。果たしてこの画家さん達のように好きなことを仕事に出来ているだろうか?私自身に同じ質問をし投げかけて見る。答えは「ううん、そうではあるが、そうでもない」と曖昧な答えしか出てこない。そう、私は100%好きな仕事はしていない。以前のブログ“無趣味で悪いか” tateishi-mitsuko.com/blog/%e3%81%a4%e3%81%b6%e3%82%84%e3%81%8d/20130430010022.html にも書いた。私は文章を書いたり人と話したりするのは大好きだ。「表現」することが好きだ。だから本やブログを書いたり、講演をしたり保護者の相談にのったりするのは好き。だから、夜も朝も休日もなくそれらに没頭している。子育ても食事もテキトーにし、書くことに集中している。その面では好きなことを仕事にし生活が出来ている。
しかし、嫌いなこともしている。それは「苦手とするテーマの文章を書くこと、したくもない講演内容を依頼されること」又、私はフリーの作家でも何でもなく会社の経営者なので様々なことを段取りしたり、もろもろあれやこれやの仕事が自動的に舞い込んでくる。これらをやっている時はかなり苦痛でストレスだ。でも、ここで我儘を言える身分ではないので何とか責任感でこなしている。
画家さんだって、もし和物が得意な人が洋物のイラストを頼まれたあり、シンプルなカットのイラストが好きなのにリアルな細かい作品の仕事が来たらどうだろう。かなりストレスだろう。絵を描く以外の自分の絵の持ち込みの営業をしたり値段交渉はきっと彼ら彼女らにとっては本来やりたくはない仕事だと思う。”ジャックと豆の木”のこの絵も「子ども向きの絵ではない」と言う人も出てくるかもしれないが、私は菊池まゆさんの得意とする画風、世界観で描いてもらいたいと思ったので伸び伸びと描いてもらった。「子ども向きではない」と言う人は何を持って”子ども向き”と言うのだろうか?オムライス・カレーライス・スパゲティなど子どもが好きと決めつけて、そんなファミレス系食事ばかり与えるからそんな舌が出来てしまう。子どもの時から本物の味、素材を生かした味に触れさせていればそういう味覚になるものだ。だから絵も子どもの時から可愛いタッチ、アニメ系、漫画チックなものではなく芸術性の高いものに触れさせたい、そんな思いで依頼したのだ!
さて、話を戻す、こうして、ほぼ75%はやりたい仕事、25%はやりたくもない仕事をこなしている私だが、学校卒業した時は教員免許はとってはいたものの3Kの2つ「きつい」「きたない」そして低い給料の職場である幼稚園教諭、保育士にはなりたいとは思わずぶれてしまった。
時代は今から30年も前の話し、今とは違うむしろ青田買い、引く手もあまたある時代。会社が学生を接待して「うちの会社に来てください」なんていう時代だった。そこで、ずっと女子高だった私は男性社会のゴルフ会社に入りたかった、更に体育会ゴルフ部出身の女の子とB型の人間を採用するという社長の考えのマルマンゴルフ株式会社に入社した。でも、自分がやりたくない仕事についてしまったので入社して3ヶ月で辞めてしまった。会社には私を一人前に使えるための教育だけの投資をさせて多大な迷惑をかけた。私はマルマンの宣伝やゴルフクラブを見るたびに自責の念にかられてしまう。
もし、私のブログを読んでいる就職活動中の若いお方がいれば老婆心で言いたい。「好きなことを仕事につなげなさい!」と。今、就職難の時代。お金を得るために取りあえず何でもいいから雇ってくれる会社、給料が良い会社を探さなくてはならない状況にあなたはいるかもしれない。でも、一旦、そこに身を置いてもお金が目的になっては幸福は得られないと思う。出来ればこの画家さん達のようにもっともっと小さいうちから好きなことを発見し、その道を極め、就職する年齢に達した時、ぶれることなく好きな道に進むことをお薦めしたい。
写真はエンピツらんど絵本”ジャックと豆の木”打ち合わせ風景
大男、2パターン書いてもらったがうちの社長に何故か似ている~
エンピツらんどの絵本は生徒さんでなくてもここで購入出来ます~一般書店やアマゾンでは買えましぇ~ん・・・”ジャックと豆の木”はまだ完成はしていないのでネットショップにはアップされていませんが完成したらアップします~
カテゴリー:正直なつぶやき
今回、監修の絵本、
5月のスターブランドさんのセミナーで拝見させていただきました☆
読み仮名が下にふってあって感じの読み方を覚えるのに打ってつけですヨ!
考えましたネ☆
(*^▽^)v
ありがとうございます~タテイシ