2013.09.06
貼り紙御殿
子どもの躾に悩んでいる世の親は多い。今日はそんな人達のためによい方法を紹介したいと思う。
人は視覚優位に出来ている。耳だけで聞くよりも、同時に目にも訴えると記憶に残る。だから学校の先生は大事なことを黒板に板書する。会議でも口頭で話すのではなくパワーポイントを多用したりする。私もこうやって講演者として人前に立つ時もかなりの枚数のパワポを準備して臨んでいる。だから躾も貼り紙をすればよいのだ。
息子は幼い頃から鼻が詰まっているのか常に口をポカンと開いていることが多かった。知的に遅れているのが見た目にも”アホづら”がバージョンアップされて見えてしまうので「口だけでも閉じて」なんて思い何度も叱ったが、一瞬、口をつむるが数秒後に又、ポカンと開いている。
そのせいか食事中もピチャピチャと嫌な音を立てて食べている。何度口喧しく叱ってもなかなか直らない。「口を閉じてモグモグして食べなくてはいりません」と何度も言う。しかし抽象的な指示がわからない自閉の子どもにとっては、この「モグモグ」という言い方は意味不明な擬音語らしく一向に直らない!又「○○してはいけません」という否定形はモチベーションが上がらないから使いたくない否定命令語・・・・
そこに視覚優位の人間の脳を考えて「①ポスターにする ②肯定的な表現 ③“口を閉じて食べる“とシンプルに書く」と考えて次を作ってみた。
これをいつも食事の時は置いて食べさせると100回注意しても直らず、何年も直らなかった悪い癖が一瞬にして直った。親も口うるさく言わなくていいし、横について見張っていなくてもポスターが指示してくれるからストレスがない。
もし、保育園、幼稚園、小学校の先生がブログを見ていたら環境としてこれを用意してほしい。これは障害児だけでなく健常児にもとても有効な方法である。子ども達がトイレの水を何度も流して困っている時はトイレにこのように貼っておく。
触ってほしくない場所にはこんな風に×をしておく。又、プラカードのようなものを持ち歩いているとは限らないので、何か子どもがやってほしくないことをやったことは言葉で「駄目!」というだけではなく指で○×を同時に示して視覚的に訴えてみせる。
それから子どもだけではなく家の中を汚す旦那にも有効。テレビの歯磨きのコマーシャルでは堂々と親子が腕組みをして正面を向いて歯を磨いている。でも、これをそのまんま真似してやると絶対に鏡に歯磨き粉が飛び散る。時間が経つと乾燥して雑巾で何度拭いても汚れがとれず奥さんの頭に又、角が生えてくる。だから洗面所には『歯磨きの時は顔を出来るだけ下にして磨く』と貼っておく。
男性がおしっこをするとトイレの壁には相当の尿が飛び散っているらしい。これに悩んでいる奥さんは結構多い。だからトイレには『おしっこをする時は水に命中させてする』それでも直らない時は『お父さんも大便でなくても座ってしてください』と貼る。ついでに『うんこをしたら消臭剤スプレーを忘れずに』も。
台所には『冷蔵庫のドアを開けるのは15秒だけ』とそのへんにペタペタと貼っておく。しかし、貼り紙をしすぎて却って家の中が益々ゴミ屋敷化しないようにしてほしい。
それから、貼り紙もある一定期間はったままだと“壁紙化”してしまう。もう人の目を引かない。
私は仕事柄、幼稚園によく出入りするが11月の新入園児募集の時期を過ぎても、園児が集まらないせいか『園児募集』のポスターをずっと貼りっぱなしの幼稚園がある。秋が来て冬が来て雪や雨にまみれてもそのポスターは貼ってある。翌年の園児募集の時期になってもそのまんま汚く朽ちたポスターをそのまま使ったりする。これで若いママ達が入園希望してくるとでも思っているのだろうか?
よくうらぶれた路地裏の“喫茶 かよ子”なんて名前の喫茶店のガラスケースに埃まみれのナポリタンやサンドイッチのサンプルが置いてあったりする。白いパンが灰色になっている。却ってサンプルを置いてあることがお客の足を遠のかせていたりする。それと似ている可哀想な状態になった園児募集の看板・・・
だから注意書きの貼り紙も時々、位置を変えたり、同じ文章でもマジックの色を黒から赤に変えたりしてほしい。“貼り紙御殿”にならないように注意してほしい。
子どもの躾用にポスターを作る時も同様です!!
カテゴリー:正直なつぶやき
〝百聞は一見に如かず〟ということわざがある通り、
「視覚」から伝えるのはいいアイディアですよネ☆
子供の躾け、
難しいですが、私も子供が出来たら今回のブログにあるようなポスター作りをしていきマス!
(^ー^)/