2013.11.15

ネガティブのススメ

※シェア自由

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「前向きに」「プラス思考」そんな言葉をよく耳にする。

 

 

 

ご多分に洩れずマイナス思考の私も「これではいけない!」と思い、以前のの携帯電話のアドレスは“purasushiko@・・・・・”(プラスシコウ・・・)にしていた。

 

 

でも、最近思う。

 

 

このこと自体が今の自分を否定しているマイナス思考だと…

 

 

一見、自分を奮い立たせているようなフレーズも、裏から見れば今の自分を否定していること。

 

 

 

“強迫観念神経症”という心の病気がある。

 

 

 

赤面恐怖とか対人恐怖などはよく耳にするが”強迫観念神経症”は知らない人も多いのではないだろうか。

 

 

 

“おどし”という意味の“脅迫”ではなく、強く迫ってくる観念の“強迫”である。

 

 

 

不潔恐怖・確認行為・加害恐怖・被害恐怖・自殺恐怖・疾病恐怖・縁起恐怖・不完全恐怖・保存恐怖・数唱恐怖・恐怖強迫など、様々な様相を示す。

 

 

 

この神経症は自分の意に反して不安や不快な考えが浮かんできて、抑えようとしても抑えられない(強迫観念)あるいはそのような考えを打ち消そうとして無意味な行為を繰り返す(強迫行為)が症状

 

 

 

自分でもそのような考えや行為は、つまらない、馬鹿げている、不合理だとわかっているのだが、不安が募ってきて止められなくなり外出もままならなくなる。

 

 

本人にも病識がしっかりとある。

 

 

 

正常な人でも鍵やガスの確認があるがこれが病的に高じたものを差す。代表的なものに最初にあげた“不潔恐怖”がある。

 

 

 

いわゆる潔癖症。手の汚れが気になり、手や体などを何度も洗わないと気がすまない、石鹸1個使い何時間も手を洗う状態である。

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更に強迫行為が自分自身の行為で収まらず家族に強要する。

 

 

 

これを“巻き込み”といい、患者のみならず周囲も強迫症状の対応に疲れきってしまう。

 

 

 

この時、周囲が患者に代わって確認してやったり手伝うことは、症状を悪化させると言われている。

 

 

 

ただ、これを急にやめることは患者にとって苦痛が大きいので、段階的に巻き込みをやめていく必要がある。

 

 

 

私は23歳のとき、この病気に罹患して地獄の苦しみを味わった。精神科に入院させられ身体拘束された。

 

 

今思うと私の人生であれ程の苦しみはなかった。

 

 

 

そして家族を巻き込んだ。

 

 

でもあの経験を乗り越えられたからこそ、何だかんだ毎日グジュグジュ悩んだり落ち込んだりしている私だが、どんな試練が来ても「あれに比べれば些細なこと」と思え、耐えることが出来る精神力が私にはある。(←プラス思考かも!)

 

 

さて、この治療に“森田療法”というものがある。

 

 

森田療法は「あるがまま」というキーワードで有名である。

 

 

「あるがまま」というのは不安や症状はそのままに目の前の「なすべきこと」をこなしていくことである。

 

 

この病気は誤った認識に基づく誤った方向の行動の積み重ねによって出来た「とらわれ」が原因になっている。

 

 

 

だから、「あるがまま」毎日の行動を淡々とこなしていくことにより「とらわれ」が薄れる結果、神経症の症状が改善してくる訳だ。

 

 

 

鍵やガスを確認したくて戻りたくなっても、不安を抱えたまま外出する、手を洗いたくなっても洗わないという方法だ。

 

 

 

 

「あるがままでよい、あるがままよりほかに仕方がない、あるがままでなければならない」という理論

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今、幼児教育の仕事をしていて、この森田式の考えに沿って子育てすることはとてもいいことだと思う。

 

 

 

子どものあるがままを受け入れる、完璧主義の子育てをしないこと。テキトーな子育てをしようということ。

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こうやってサクッと昔のことをカミングアウトしてしまったが、このこと抜きで私の考えは語れない。

 

 

 

ベッカム選手もこの病気であることを公表している。

 

 

 

なぜ、ここカミングアウトしているかというと私の考えの根底には強迫的気質を人間形成の過程で作ってはならないという強い思いがあるからだ。これからのブログもそれを感じて読んでもらえたら嬉しい・・・

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人生の折り返し地点を通過している51歳の私。”強迫観念”この言葉を出すこと自体が病気に引き戻されるような恐怖があり、今まで人に話したこともなかった。

 

 

 

でも、気質的なものは残っているが完全に克服した。病気を乗り越えることが出来た。

 

 

 

写真は不潔恐怖をわかりやすくするためにブログ用に撮影した写真。そして、今、ネガティブな気質を否定してはならないと思っている。

 

 

 

だから今の私の携帯アドレスは“purasushikou@・・・・”ではない。二度とこのアドレスを使うことはないだろう。

 

 

 

一生懸命「プラス思考!プラス思考!」と言い聞かせている方!「今のあなたでいいんだよ。暗くてもいいんだよ」と私はマリア様の微笑みで大きな愛を持って言いたい。

 

 

 

子どもを感情的に叱り飛ばしてしまい、自己嫌悪に陥っているお母さん、叱り飛ばして叩くことがあっていいんだよ~

 

 

あるがままの私、ネガティブの薦めでした。

 

 

追記、今は会社を手放しました。

こんなことがあったから。。。(下記のツイッター参照

 

でも、乗り越える精神力があったので、会社奪われても何とかなってます。

 

 

 

 

 

カテゴリー:正直なつぶやき

  1. 大信田昌宏 より:

    なんとっ!(゜o゜)
    立石さん、お辛かったでしょうネェ!!

    その体験がバネとなって今の立石さんを構成していると思うと頭が下がりマス!!

    プラス思考のみならず、「有効なマイナス思考」にも目を向けていかねばいけませんネ!

  2. いくこ より:

    うわ〜びっくりしました〜。今の自分にぴったり、しっくり、すとんと心に落ちました。なんだか、気持ちが楽になったぞ〜。

    • admin より:

      良かったです~!私のブログも少しは役に立てていると思うと励みになります!

  3. 三上 猛 より:

    あるがままを受け入れる…。 少し気持ちが楽になれる気がします。

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