2013.11.22
心フィルター
干からびている51歳のおばさんが恋愛コメンテーターの資格はないが厚かましく今日は書いてみたい。
自分が恋愛で非常にうまく行っている時、周りはすべてバラ色に見える。秋なのに28度の気温。恋人とうまく行っていれば心のフィルターがピンクなので「秋らしくなくて心地よいなあ・・・」と感じる。でも破局直後だったりすると28度の気温が「私の心は13度なのに、今日は25度超している。周りから取り残されている私・・・」と思ったりする。まだ、このタイプはしおらしい。人によっては「なんで秋なのに28度なんだ!クソ暑い夏みたいだ!もう衣替えもしてしまってこんな厚着してこなきゃあよかった!全くついてない!」と天気にさえ怒りを覚え、異常に激怒するタイプもある。
クリスマスイルミネーションなんか最悪・・・恋人とうまく行っている時はまるで自分が祝福されているように一つ一つの眩い光が嬉しく感じられる。でも、破局した直後だとかなり辛い光。このツリーだって見ていてハッピィになるか悲しくなるかはツリー自体ではなく自らの心のとらえ方の問題。私は30年近く前、結婚しようと思っていた人と12月12日に別れてしまった。30年たっておばさんになっても11月に入り街中のお店でクリスマスグッッズが並んでいる光景を目にしたり、ツリーの光を見ると無性に寂しくなる。今、特に気持ちが荒んでいるので涙さえ出てくる。別に深い愛情で結ばれていて大恋愛の末の大破局という訳ではなかったが、一人で過ごす若い娘の心にはかなり答えた。未だにトラウマ化している。
28度という気温、クリスマスシーズンは皆に平等に与えられた環境なのに“心のフィルター”により捉え方は180度も変わってくる。よく例に出されることだが『コップに水が半分入っている』という事実を「まだ半分もある~ラッキー!」と捉える人と『あと半分しかない・・・どうしよう・・・』と捉える人がいるのと同じ現象だ。
悲しい時、幸せな時、胸のあたりがせつなくなったり、キュンとしたり、ざわついたりするが胸の奥には心臓や肺しかないので、実際、心というより脳がそう感じているのだ。脳と言う臓器は誠に身勝手だと思う。
私も51年間生きてきて本当に色々なことが周りに起こった。現在も進行形中!以前、子宮がん検診で異形成細胞(癌化する前の細胞)が見つかり精密検査を受けることになった。その精密検査までの1週間、結果が出るまでの1週間の合計2週間、私は「ああ、もう私は死ぬんだ。残りの人生どうやって生きていけばいいんだろう・・・」と決めつけて悶々とした2週間を過ごしたことがある。結果はひとまず大丈夫、癌になっている訳ではなかった。婦人科の担当医から「これからは定期的に検査して注意はするように、異形成細胞が一度出たら検診は年に3回ほど必要」と言われ受けている。
21歳の時、アトピー性皮膚炎が悪化して両頬に蝶の模様の湿疹が左右対称に広がっていた。担当医から「膠原病の疑いがある!」と言われ精密検査を受けた。その結果が出るまで2週間、青い空を見れば「あと何か月この空を見ることが出来るのだろう・・・」お寿司を食べれば「これが人生最後のお寿司かもしれない・・・」など自動的に私の脳は感じてしまった。結果、アトピー悪化の酷い状態だけで膠原病ではなかった。
たとえ癌や膠原病と診断されていても「早期に見つかってよかった」と思うか「ああ、もう生きていてもしかたない」と思うか脳のとらえ方により随分と変わってくる。
前のブログtateishi-mitsuko.com/blog/%E6%AD%A3%E7%9B%B4%E3%81%AA%E3%81%A4%E3%81%B6%E3%82%84%E3%81%8D/20131115010021.html にも書いたが私は以前の携帯電話のアドレスを“purasushikou@・・・・”としていたほど超がつくマイナス思考である。自分の携帯を見るたびに脳を震えたたせる必要があったからだ。50歳過ぎてこの悪い思考癖はなかなか変えられない。小さいころから「お前はバカだ、○○ちゃんと比べて出来が悪い、ブスだ」と必要以上に言われ続けた結果が今の私の脳を作っている。
本当か嘘かわからないがコップに牛乳を入れて片方に「死ね!腐れ!」と書いて貼り、片方に「有難う。美味しいよ」と貼っておくと前者が先に腐ると言う。生身の人間だったら尚更だ。
人生とは実に様々なことが起こる、いちいちこれで根底から振り回さていたら大変だ。
だから周りの環境、自分の恋愛がうまく行っていなくても幸せ感に満ち満ちているそんな精神状態を保っていられる子育てをしてほしい。それにはブスでも馬鹿でも「お前は可愛いよ、かしこいよ」と言い続けること。そうすればいつも安定していられる。この脳を持つことは人生における最高の財産だと思う。
カテゴリー:正直なつぶやき
最後の締めくくり、最高の締めくくりでした。
イライラを子供たちにぶつけてしまう事が多い私ですが、どんな心構えで子育てをしたら良いか、大きなヒントを貰えた気がします。
どうか、立石さんの気持ちが上に向きます様に。