2014.01.03
最高の映画『生まれる』
映画『生まれる』を知っていますか?これはポスター(18トリソミーの子どもを抱えている実際のご両親の写真)私が今まで見た映画の中で最高の映画!!実際の家族が出てくる104分の映画
レンタル形式の映画フィルムなので映画館で見ることはできない。自ら上映会を開くか、ネットで上映している団体や場所を探し観に行くしかない、だから是非、教育関係者の方は上映会を開いてほしい。下手な講師を呼んで抽象的な講演をしてもらうより絶対に保護者の心に突き刺さる内容である。1日7万でレンタルできる。高いが価値がある。出費が惜しかったら参加者にワンコイン500円ずつ貰ってはどうだろうか。140名集まれば元は回収できる。
貸出などについてはこちら→www.umareru.jp/
内容は実際の当事者が出演している4名の親の物語。一人目は自らが虐待を受けて育ったため、妊娠してからずっと子どもを愛せないのではないか、虐待してしまうのではないかと悩む親
二人目は子どもの誕生日が命日になってしまった母。出産予定日に心音が止まり死んだ子を産む母、誕生死の話だ。写真を見てわかるだろうか。骨壺を持っている。
三人目は18トリソミーという染色体異常を抱えた赤ちゃんを育てている母。18番目の染色体が1本多い障がいで、ダウン症(21トリソミー)に次いで頻度の高い染色体異常。3000人~8000人に1人の割合で生まれてくる言われていて、重度の発達遅延を伴い、無事に産まれてきても、60%の子が1週間程度しか生きられず、1歳までにほとんどの子が亡くなってしまうという先天性の障がいである。そんな中懸命に育てている夫婦
4人目は不妊で子どもが出来ず体外受精のために凍結保存した自分の受精卵を我が子と思いながら、その後の自分の人生を他人の不妊治療の看護士として選ぶ人
私は特別支援学校で教員免許を取る時、専門的な勉強をしてきたのでダウン症(21番目の染色体異常)13トリソミー、18トリソミーも知っているし、友達の子どもで18トリソミーモザイク型の子もいるので普通の人より知識があった。でも改めて何年か振りにこの映画を観て感動した。更に最後に誕生学協会の理事の大場ナナコさんが今の進んでいる生殖医療について「卵子精子を作るわけではないから人工的な妊娠問題ない」と言い切っていたことに同じ生殖医療を受けた私は思わず首を縦に振ってしまった。
学生の頃、”人間の病理”の授業の教科書に「植物だって100個種を撒いても全部が芽を出さない、育たなかったり途中で枯れるものもある、人間も同じ、だから健常で生まれた子を持つ母はそれを知り、そういう人たちに支援することが大切、また、子どもの自殺、いじめなどなぜ健康で生まれたのにこんな悲しいことがあるのか」載っていたことが私の頭にはいつもある。
だから一作目の私の出版記念セミナーでは私の強い希望でこれを上映した。私のつまらない講演よりこの映画を観てもらう方が価値ありと思ったからだ。皆、号泣だった。その時の写真。この女性は私の友達の女優でエッセイスト、日本酒スタイリストの島田律子さん、彼女も5歳のお子さんいるので目を真っ赤かにしていた。
『映画 生まれる』どんな講演会よりも親教育になる。自分が妊娠、出産した初心に戻れる。壮絶な子育て、人生を歩んでいる家族を通して「ちっとばかり他の子どもより足が遅い」「勉強ができない」「お顔が可愛くない」「太っている」「食が細い」「お受験で失敗した」など瑣末なことで悩んでいる自分を反省する機会にもなる。だから園長先生、是非保護者会でこの映画流してほしい・・・・
カテゴリー:正直なつぶやき
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