2014.01.07

捨てる勇気

新しい年。2014年・・・

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3月31日まで年長児だった子どもが4月1日になって一夜にしていきなり脳が小学生になる訳ではない。単なる時間の連続・・・・だから「小学生になって急に机に向かって勉強するだろう」なんて親が勘違いしてはならない。家庭学習は”10分×学年”と言われているので1年生になったら学校から帰ったら一日10分は机に向かわせてほしい。でも幼児期に遊びほうけている子どもにいきなり10分はハードルが高すぎる。だから年長さんになったら5分はお絵描きでも何でもよいので机に向かわせる習慣をつけることが大切だ。

 

さて、今度は大人の話。新しい年を迎えると気持ちの切り替えにはいい機会にはなるが、12月31日から1月1日にかけていきなり幼児→小学生と同様に脳が一夜にして切り替わる訳ではない。物の考え方はなかなか変わらないものだ。

 

私のよくない思考癖については今までに何度も書いた。“不幸の種を探す悪い癖”何とも困った癖がある。自分が既に持っているものに目が行かず自分にない物を持っている人を羨んだり、自分にないものを探す長い旅をしているようだ。

 

 

 

さて、50を過ぎてこの物の考え方はなかなか修正が利かない。そんな私だが直ぐに夢を持ったりする。そこんとこは何故だかプラス思考で救われているのかもしれない。でも、夢が叶わなかった時の落込みが結構、激しいので「夢を諦めない」とか「期待する」という考え自体が果たして自分にとって良いことなのかどうか最近、悩んでいる今日この頃・・・・

 

 

例えば本だ。私の一作目の本は無名の著者としては空前のヒットをした。1ヶ月の間に5刷りになり2万部近く売れた。これで立石美津子と言う著者の株が一気に上昇した。様々な出版社からお声がかかった。二作目は一作目ほどは伸びなかった。二作目は内容的には“小学校に上がる前にやっておいた方がよい読み書き算数”「この時点で購買層は幼児のお勉強的なことに熱心に取り組む人に限られたからだ」とある編集者の方から言われた。部数出るかどうかは分母である購買層の人数に左右されることが確かにある。

 

一作目は“小学校に上がる前にやっておいた方がよい躾、日常生活”なので購買層は広い。だから一作目が売れたという訳だ。また、シリーズ物は部数は下降するらしいから二作目が一作目より伸びないのは当たり前と言ったら当たり前なのだが、気合を入れた私としては凹む大きな要因となった。三作目は別の出版社で内容も違うが重版はかかっていない。重版どころか書店のレジに実際持っていかれた冊数がどれだけあるのか、返品がどれだけあるのか不安でならない。

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さて、今後、私の生き方として著者としてやっていけるかどうか全く自信がなく、その道を選んでよいのかどうか悩んでいる。様々な有名大学教授や幼児教育専門家の子育て本を読めば読むほど、華々しいキャリアを持っている人達ばかりで自分にはそれがないことを知りまた凹む。ある人からは「君にはエビデンス(証拠・根拠・臨床結果)もなく正確なデータに基づいた教育論ではない。君が言いたいことだけを言っているだけだ!」と厳しく指摘され図星と思い更に凹んだ。これを言われた以降は「よし、だったらやったるで!」と思うどころか、講演会を聞きに行ったり、他の人が書いた教育本を読むこと自体が苦しみとなってしまった。

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私は表現することが大好きだ。ブログを書いたり本を書いたり雑誌にコメントしたり講演会をしたり保護者とマンツーマンで話をしたり全部私にとっては同じ表現活動。テレビに出たりラジオに出たり講演会続きの生活を送ることが私の望みであり夢である。でもそれがもし、これからの私の人生で叶わないのならば早いとこ夢を諦めた方がいいのかもしれない。出版社から依頼を受けてもエビデンスがない私はすっかり自信がなくなってしまい筆が止まってしまっている。

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恋愛だってそうだ。好きな人と結ばれることを夢見るのか、きっぱり諦めるかそこんとこ悩む若い衆は多いのではないだろうか。「思いは叶う」「夢は実現する」なんて考えもあるが「夢を諦める」ことも時には必要。“諦める勇気”“捨てる勇気”だ。夢を諦めないことより捨てるのには勇気がいるかもしれない。

 

 

 

元々“のんびりさん・穏やかさん”はこんなこと追及する必要もない。でもストイックな性格、完璧主義の人には“夢を捨てる勇気”が時には必要かと思う。これは決してマイナスな後ろ向きのことではない。

 

 

 

この間、ある施設に行った。60歳~70歳くらいの老夫婦がランチを食べている。特に夫婦の会話もなく時間だけがゆっくり流れている。この光景を見て、こんな時間の過ごし方が出来る人達を心から羨ましいと思った。特に残りの人生「これを成し遂げよう」と壮大な夢なんてないんだろう。でも不満など全くない顔つき。

 

 

少しでもこんな人たちに近づけるよう、何を捨てるか日々、前向きに悩んでいる私です。

カテゴリー:正直なつぶやき

コメント(1)

  1. 大信田昌宏 より:

    〝捨てる勇気〟それは重要な事ですヨ!
    実は私、3年間、口説き続けてきた女の子を去年、諦めました!!

    今では喪失感すらありません!

    捨てた後の「前向きな気持ち」、
    今回の記事を読んで励みになりますヨ!!

    ありがとうございマス☆

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