2014.01.14

過干渉な親

山手線で見かけた親子。子どもは3歳くらいの男児「他の人に迷惑にならないように、ちゃんと座りましょうね」「足は揃えてね」「ほら、次降りるからそろそろ準備して」

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母親の言葉使いはとっても丁寧。「ちゃんと座りなさいって何度言ったらわかるの!このうすらバカ!」「ぼーっとしていたら降りるの忘れるわよ!」「足、ちゃんとしなさい。何度言ったらわかるの!全くもう!」とは言わない。一見、出来た母親。躾をきちんとしている母親。

 

 

 

でもはっきり言ってうるさい!こういう親は却ってやっかいだ。「私はきちんと躾をしている親」「子どもにかける言葉遣いも美しい言葉を選んでいるから大丈夫」と自信とプライドが邪魔をしている。感情むき出して怒鳴っているお母さんの方が自分がひどいことを言っていることにハタと気づき反省する余裕があるからまだいいかもしれない。

 

 

 

はっきり言って過保護・過干渉の典型的な親。子どもが自分自身で考えて行動しようとする前に矢継ぎ早に指示、命令する。子どもの一挙手一投足について小言を言うのが習慣になってしまっている。子どもがちゃんと座らないか座るか、子どもの自主的な行動を確認することなく「周りの人に迷惑がかからないようにちゃんと座りましょうね」と先回りしてつい言ってしまう。足を揃えようと思っている矢先に「足は揃えてね」次の駅で降りることなんか路線図ばっちり入っている3歳の男児にはわかりきっていることなのに「ほら、次、降りるからそろそろ準備して」と言ってしまう。

 

親がいつも言っていることを忠実に守る子どもがいた。私の知り合いの4歳の子ども。親が居眠りしている間に自宅最寄り駅に着いたら自分だけ降りて家に帰った子どもがいる。迷子になったと思ったらサンシャインシティのいつもの行きつけに蕎麦屋に黙って座っていた5歳児もいる。もちろんこんな行動をするのは健常児ではなく、自閉症児。

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さて、話を戻そう。親は自分の言った言葉で自己満足している感じだ。子どもは子どもで「うぜいんだよ、このクソ婆!!」とは決して口には出さないが顔を見ると不満そうな顔をしながら渋々従っている。私もこのお母さんと同じで教師というプロの職業に就きながらつい過干渉なことをやってしまうことがある。授業中、小学3年生に「教室では帽子をとりなさい」と注意をしたところキッと睨まれて「今、とろうと思ってたんだよ!うぜい!」と言われてしまった。やろうと思っている矢先に出来ないだろうという思い込みで大人から注意されるほど嫌なことはないとハタと気が付いた出来事だった。

 

 

 

でも、人間の感覚とは恐ろしい。BGMのように年中無休365日営業で流れる喧しい指示命令言葉に感覚が麻痺してしまいだんだんと自分で考えなくても何でも指示してもらえるので楽になってくる。会社で何でも間でも細かくやってくれる上司がいると、部下は楽っちゃあ楽、言われたことだけやっていればいいんだからかなり楽。でも残念ながら優秀なスタッフとして育つことは決してない。上司がコロッとあの世に行ってしまったりした時には大変なことになる。

 

 

 

又、ある時、公園でこんな光景を見た。2歳くらいの女の子が砂場でスコップとバケツで遊んでいる。そこへ同じく2歳くらいの男児とその母親が登場。男児は奪い取るという感じではなく、女の子のバケツに少し手を触れた。すかさず男児の母親が「ダメでしょ。男の子なんだから女の子には優しくしない」と注意する。更に母親がその女の子に「ごめんね」と謝っている。

 

 

 

何で母親がここで子どもの代わりに謝るのかが全くわからない。それから性差を意識して育てているのかわからないけれど「男の子なんだから女の子には優しく」とまだ幼気な2歳児に叱る。子ども同士のことなんだから勝手に喧嘩させたり譲り合いさせればいいのにいちいち干渉する。干渉すればするほど社会性が育たない。そして子どもの代わりに謝って「シャンシャンめでたしめでたし」と幕を閉める。多分、母親の深層心理の底には「よい母親と思われたい」「女児の母親から自分が悪く思われたくない」というママ友との人間関係を重視する自己防衛反応なんだろう。

 

 

 

「こういう人間が立派だ」「~~すべきだ」という価値観が親の中にあるとこの親のような態度に陥りやすい。小学校低学年までは素直なとっても「良い子」に見える。しかし、思春期を迎えそのつけが回ってくる。そして「一生懸命育てたのにどうして、こんな風になってしまったのだろう」と荒れた中学生になった子どもを見て思う親。悔やんでも年月は巻き戻しは出来ない。時既に遅し!

 

 

 

子どもにはある程度、距離を置くことが大切。生まれた瞬間から別人格で親の所有物ではない。無関心もよくないが、過保護・過干渉はネグレクトくらい子どもに悪影響を与える。過保護過干渉とネグレクトの中間くらいで育てるが一番よい。テキトーなさじ加減だ。

 

 

 

さて、最近の私は文章を書くことがとても多くなっている。一人の人間が人生で経験できることは限られている。だから元々、読書家ではない私が仕事のため一日一冊という物凄いペースで本を読んでいる。短期間で沢山の情報を入れたいので速読教室にも通っている。お蔭で本一冊はだいたい45分あれば読めるようになった。本を買うのにはお金がかかるので休みの日は本屋で立ち読みして内容を頭に叩き込んだり、ひたすら図書館、ブックオフのお世話になっている。

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それから机上だけの読書ではなく実体験も大事。だから自分のクラスも持っている。更に外の世界に出来るだけ出て観察しなくてはならない。取材だ!私は電車に乗ってもスマホや居眠りすることはなく人間観察をするようにしている。この日はたまたま風邪を引いていて咳がひどかったのでマスクをしていたので、普段よりずっと観察できた。今度取材のためマスクして公園の砂場に行ってみようかな。私が警察に連行されないように注意しなくてはならない。これは取材用の服 ↓

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カテゴリー:正直なつぶやき

コメント(1)

  1. 大信田昌宏 より:

    昔から過保護・過干渉の子供はそのうっ憤が溜まって
    不良になるというのは本当なんですネ!

    「子供との距離を置く」、これは1歩、間違えれば子供がいじめに遭ったりするから加減が難しい!!

    それでも距離はおいて人間観察をするように見守る必要がありますネ!

    (^_^;)/

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