2014.01.17

日記の薦め

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私のストレス発散法は文章を書くこと。発散どころか快感・・・始まりは今から40年近くも前、14歳の頃、中学2年の時代にさかのぼる。(※写真はこの間、母校を訪問した時に当時寝ていた寝室で撮影したもの)

私は中学2年生から編入してきた転校生だった。しかも親元離れての寄宿舎生活つい、1年前はランドセルをしょった小学生だった私にはかなり精神的にきついものだった。“家でテレビを見ながらこたつで蜜柑を食べている”こんな当たり前の日常がある日突然、目の前から奪われてしまった。

でも「奪われてしまった」というのはおかしな言い方、親が強要したから受験したわけではない。「親元を離れたかった、親の過干渉から逃れたかった」ただそれだけが目的。だから自ら志願した。そして「友達とずっと毎日寝起きできるなんて毎日は修学旅行みたいで楽しいかも・・・」と夢のような暮らしを妄想していた。

 

 

しかし!現実はそんなに甘いもんじゃあなかった。テレビも自由に見ることが出来ない、風呂の時刻も勉強時間も就寝起床時刻もばっちり決められている、何もかも自由に出来ない寄宿舎生活、常に悲しく鳴り響くチャイムによる行動の規制。洗濯、掃除、食器洗いも今まで全部親がやっていたのに突然自分でやらなくてはならない事態に陥った。更に奉仕活動があり、年に数回、街へ出て最高に汚い裾野駅の公衆トイレの掃除、三島市の消防署のキッチンの煙草のやにとり。「今まで台所立ったことも、家のトイレだって掃除したことなんかないのに!」と心の中で叫んだ。1階には修道院があり、まるで修道女のような生活。かなりのカルチャーショック!とうとう重度のホームシックにかかってしまった。

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※厳しい寄宿舎生活については以前のブログに書いたので読んでください~

tateishi-mitsuko.com/blog/%E6%AD%A3%E7%9B%B4%E3%81%AA%E3%81%A4%E3%81%B6%E3%82%84%E3%81%8D/20130517010033.html

 

 

10円玉を手にいっぱい抱えて寄宿舎内に設置されていた公衆電話で8時~9時という電話をかけてもよい時間帯に毎日、静岡から東京に電話。「お母さん、お家に帰りたいよ~」と泣きついた。遠距離なのでカチャカチャとドンドンコインが悲しく落ちる音が残酷だった。

重症ホームシックは半年くらい続いた。転校生だから出来上がってしまった友達の輪にもそう簡単には入れない、泣きつく親もそばにはいない。過干渉に「あれしなさい、これしなさい、早く~しなさい」と小言を言う母が本当に懐かしかった。「親の過干渉から逃れたい、夢見た毎日続く修学旅行」妄想はガラガラと崩れていった。前の学校で愛称は「みっちゃん」だったが既に同じ名前の「みつこ」という同級生がいてその愛称も断念せざるを得なかった。そんなこんなでダメージが大きくとうとう生理も止まってしまった。

 

 

 

そんな時、辛い思いをしていた私を救ってくれたのが日記だった。前の学校の友達からお別れにプレゼントされた鍵付き日記に「お母さん~お家に帰りたいよ~、退学したいよ!!○○先生のバカヤロー!」と紙に向かって自分の気持ちをぶちまけた。すると感情が整理整頓されて不思議と気持ちが収まった。もう一人の私に聞いてもらっている感覚。否定もしない、教訓も垂れない、無理に励まさない、そんなあるがままを受け入れてくれる、まるで最高の精神科医、カウンセラーに話を聞いてもらっている感覚

 

 

 

あれから40年ずっと誰にも見せない日記をつけている。「あの人好きくなれない!この人大好き、こんにゃろめ~!あほ、ぼけなす!!」などびっくりすることが書いてあるから誰かに見られたら大事件になってしまうような日記である。

 

 

 

この時のポイントは“絶対に人に見せない日記であること”が前提、先生に提出したりブログやフェイスブックで公開しては決してならないのだ。墓の中に持っていくつもりで書き綴っている。

 

 

 

さて、人間には感情と言う常に付きまとう厄介なものがある。食事をしていてもおしっこをしていても大便をしていても感情は湧いてくる。この湧いてくる感情はプカプカとプールに浮かぶようにそのままにしておこう。嫉妬、妬み、悲しみ、苦しみ、嘆き、怒りなどマイナスのものが特にややこしいものだが、これらも否定して押し殺さないこと。醜い感情を恥じて自分を責めたり、責任をいちいち感じる必要は全くない。おならや便意は健康の証拠、これを出さないで抑えたら健康を損ねる。全く同じことで、泉のように湧き出てきてしまう感情を抑えたら精神の健康を損ねてしまう・・・・

 

 

 

但し、現実生活の中で炎のような感情をいちいち誰かにぶつけていたら言われた相手はたまったもんじゃあない!私も最近いつも決まった親友に同じ愚痴をくどくどと吐いているが「又、その話?いつも同じ繰り返しだね。いい加減に卒業したら?でも、私も美津子からの話に耐性が出来たけど・・・ちょっとしつこい・・・」と少し嫌がられている。

 

 

 

それから行動に移すのも困りもの。怒りをぶちまけて壁を蹴って穴ぼこを開けたり、机の電話を投げる人が身近にいたがこれもかなりはた迷惑。だから紙にありのままの感情をぶつけるのがよい。

 

 

 

怒りを文章にするのは一種の自己主張、悲しくて悲しくて涙が出るのは当たり前、これを抑えるリスクの方が恐ろしい。抗うつ剤に頼れば薬物依存、アルコールに逃げればアルコール依存症になってしまう危険もある。子どもにも「それくらいで泣くんじゃあない!」と言わず「泣きたいんだね。好きなだけ泣きなさい」と言葉をかけてやった方がよい。

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私の愛読書であったディール・カーネギーの『道は開ける』に高校生の私がこんなことをメモしてあった。“高二梅29番”というのは“高校2年の梅組 出席番号29番”いうこと。

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自分の字でこのようなメモが赤い文字で書いてあった。

『不安を放っておくということは、不安を無視して無理やり抑えつけることではない。不安を漠然と放っておく。その瞬間は気分が悪いかもしれないが、そのうち良くなる。人間の脳はトースターから食パンが飛び出してくるように、時が来れば自然に最適な考えが出てくるものである。つまりそれが無意識の世界の働きであり、それを意識の世界の下で解決しようとすると精神的に無理がくる。』

 

随分、ませた高校生だが、そのころから自分の感情は自分でコントロールできないことを悟っていたようだ。そしてその発散を文章に求めていた。

 

 

さて、この日記ワードに直すと1万いや2万ページ位になっている!ワードで書き始めたのが7年前、それがA4標準サイズの1926047文字で2980ページあるので、手書きのものと合計すると、ざっとこれくらいになる。もし本にしたら30冊以上凄い量だ。

 

 

 

”快”を得たくて、私は決して読書家ではないのだが文章を書くことが大好きだ。こんな私が50歳の時、本を出版することになった。本を書く時、ゴーストライターを使う人も多いと聞くがそんなこと私にはあり得ないことだった。幸い、私の文章で基本全てOK!

 

今 最大の悩みは自分が書きたいと思うことが出版となると書けないこと。出版とは読者主体のものだからだ。自分が言いたいことを書いてもそんな内容に出版社は一千万近くの費用を投資する訳がなく、読者だって本1冊に1000円ちょっと払う訳はないからだ。

 

 

その点、ブログは公開されてはいるがある程度自分の書きたいことを吠えるとが出来る。ただ書きたいことを書き過ぎてしまって幼児教育の話と関係のない話に終始してしまい、会社のリンクから完全に外れてしまったことが残念と言えば残念でかなりのショックな出来事ではあったが・・・又、戻れることを願っている・・・

 

 

 

最後に幼児教育家の端くれの私が子育てにこじつけて言うのならば幼稚園や学校に提出しなくてはならない絵日記はほどほどにしておいて、親にも幼稚園・学校にも見せない日記を小学校2~3年生になったら書かせてほしい。私がもらったような鍵付き日記を誕生日かクリスマスプレゼントにしてはどうだろうか?

 

追加だが私が中学生の頃書いていた鍵付き日記の表紙には「これを読んだら恨みます」と書いて貼ってある。なんとも変な中学生であった。

カテゴリー:正直なつぶやき

コメント(1)

  1. 大信田昌宏 より:

    その日あったことや辛い事を文章にすると気分が晴れますよネ!

    私も毎回、やっていマス。

    「書く事の大切さ」、
    伝えていきたいですネ☆

    (^_^)ゞ

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