2014.05.20
うわべに騙されないで!
小学校時代の話。特別支援学級のママ達とランチをした。お決まりの井戸端会議!
担任の棚卸のストレス発散の楽しい時間~その中で聞き捨てならない言葉が交わされた。こんな会話
「今度の担任の▲▲先生、連絡帳に一行しか書いていないよね」
「ほんと、ほんと!ちゃんとうちの子を見てくれているのかしら」
「たまに白紙の時もあるわ」
「いい加減っていうか、先生としてなっちゃないね!」
普通学級だったら1クラス40人を一人の担任で見るので毎日担任が記入する連絡ノートはないが、特別支援学級(知的障害がある児童が通うクラス)だから連絡帳が幼稚園、保育園のようにある。
“聞き捨てならない”と私が感じたのは担任に対してではない。
ママ友に対してだ。全くもって勘違いしている。「ママ友にビシッと指摘せねば!」と意見言いたがりの私はしゃしゃり出た。
吠える私・・・・
「連絡帳にびっしり書いているということは、反対にその時間子どもに向き合っていないことと考えてみるのはどう?
1人で7人分書くとしたら、8分×7人分=56分 約1時間をどこで捻出しているのかな?休み時間は5分単位しかないし給食時間は先生も食事をとりながら子どもの世話をしなくてはならないから、授業しないで書いているかもしれないよ」
何だか正論言ってしまったので、気まずい雰囲気・・・・
私がこう言ったのは理由がある。
保育園で仕事をしている。保育園では年齢によっては一人の保育士が20人~25人を担当することもある。子どもは朝から晩までいる。連絡帳を書くために保育士が休養できる子どものお昼寝時間に必死に連絡帳を書いている姿を「大変な作業だなあ~」といつも思う・・・
確かに保護者は連絡帳に細かく様子が書いてあると安心する。でも、それは送迎時に口頭でも伝えられる。
私が息子が保育園に通っていた頃、知りたかったのは次の3点
①日中、大便をしたか
②給食を食べたか、残したか
③昼寝の時間
大便をしたかどうか親が把握していないと、うんこが出ていないと思い苦しいだろうと誤って浣腸してしまうこともある。給食を食べたかどうかで夕飯の量を調整できたりする。昼寝を何分したかにより、夜の就寝時刻も微妙にずれる。だからこの3点だけをチェックいれるシートのようなものさえ渡してくれればよいと思っていた。
先生も大勢の連絡帳を書くと字も乱れるし、いちいちネットや辞書で調べる時間もない。だから誤字のオンパレードになってしまう・・・・
実際、“努力していました”を“怒力していました”と書いてしまったり、“匂い”と書くところを“臭い”(くさいという意味)と書いてしまい“花子ちゃんの髪の毛はいつもいい臭い(におい)ですね。どんなシャンプー使っているのでしょうか”と間違えて、却って親からクレームを受けたりする。チェックシート形式だと汚い文字もばれないし誤字も発生しない。
ということで何を言いたいのかと言うと・・・・・
連絡帳の文章の長さや送迎の時の受け渡しの対応の良い悪いだけで先生を判断しないでほしいということ。私は30年近く学習塾で仕事をしているが、明らかに授業がうまい先生よりも親対応に長けている先生が人気がでる。指導だけ上手でも永遠に評価されない。これは悲しい事実
“人は見た目が9割!
脳は3秒から7秒で相手を好きか嫌いか判断し、一度ついた悪い印象を覆すことはなかなか出来ないでいる臓器
だからビジネスマナーが重要視される。逆を言うとうわべだけに惑わされないことが重要
ヨネスケの“突撃、隣の晩御飯”のように公開保育や体験授業でもない時に用事がある振りをして保育を見るとよい。但し、しゃもじを担いでいくと笑われるので持っていく必要はない!
さて、ついこの間、私は4作目の本「はずれ先生にあたった時に読む本(青春出版社)」を出した。
一見、全面的に保護者サイドに立った本に聞こえるタイトル!でも、保護者の大きな勘違いで”はずれ”と決めつけている親もいる。連絡帳の見た目に騙されてしまうのも勘違いの一つ。
そんな例をたくさん網羅していますので関心のある方は読んでくださいね!
突撃、隣の晩御飯の説明
ヨネスケが全国各地を訪れ夕食の時間帯に何の予告もなくその町の一般家庭を訪ね、夕食の様子を撮影する。夕食の支度中や夕食が済んだ後でも、夕食に何を食べる(食べた)かを紹介する。前もって予告していくわけではないので残骸しか残っていなかったり手抜きの料理が並んでいたりして却って面白い。
前に「ビジネスマナーは見せかけか」をブログで書いたのでこちらもご覧ください。
カテゴリー:正直なつぶやき
連絡帳の文章が少ないのはその子に問題がない証!
親御さんはその事に気付くべきですヨ!!
本日の記事は先生の第4作目ご著書の38ページに載っているのですぐに思い出しました。
担任の先生の苦労、親御さんは知っておいた方がいいですナ!!
見た目や表面的な事に目がいってしまいがち。親子であってもそうかもしれない。子供の態度を見て、発言を聞いて判断してしまいがち。なんでそんな態度なのか?なんでそんな事をいうのか?そこを見落しがちである。気をつけないと。そう思いながら立石さんの記事をよませてもらいました。
思うのですが、立石さんのママ友の発言は自分本意で相手の立場を全く考えてないですよね。近頃の学校、会社、人間関係すべての事に置いての傾向だなぁ~とつくづく思います。
預けている間はお任せしているんだから、先生を信用してお任せすれば先生だって悪いようにはしないのに~と思います。
そうですね。でもママ友の井戸端会議ではよく出る内容です・・・
現場で働く保育士です。
疑問に思っていたことが書かれており、すっきりしました。
ありがとうございます。
お役に立ててよかったです~