2017.07.07

子どもが傷ついているのに気づかない親

今日もこんなブログにアクセスしてくださり、誠にありがとうございます!

 

NHKの‟噂の保護者会…発達障害編”を見ていたら

www.nhk.or.jp/hogosya-blog/100/273014.html
(写真掲載は上記サイトから)

ある母親が出てきて(もちろん顔はモザイク) 次のように言っていた。

 

子どもが昨年、自閉症スペクトラムの診断を受けたが、そのことを夫に知らされずにいる。

なぜなら、夫は息子が診断を受けるのに激しく反対していたからだ。

「障害と認めたらそれを一生背負っていくことになる」と夫は言うが、障害と向き合わないままでいいのか、進学や就職はどうなるのか…

 

この言葉を聞いて、この人の夫に対して怒りの感情が込み上げてきた。「このバカ親爺め!」と画面に向かって叫んでしまった。

 

母親は病院に連れていた時点で一歩前進している。

 

しかし、夫はそうではない。辛いだろうなこのお母さん。こうして夫婦間に溝ができてくる。

 

「私が守ってやらなければ」と思い、子どものために離婚に至る人もいる。

 

 

■子どもが苦しんでいるのにそこを見ない親

子どもは自暴自棄になっていて既に相当傷ついているだろう。一生傷つくどころか今、既にそうなっているに違いない。それは無理解な家族に囲まれて生きているから

 

放送で母親は「子どもが診断を受けた後、それを学校や周りに伝えることも躊躇っている」と言っていた。一歩前進したのに、またここで止まっている。

 

わが子が苦しんでいるのに、なぜ助けてやらないのか…。

 

診断結果を伝えれば配慮や支援が受けられる。他の子と同じように出来なくても担任から叱責を受けたりすることもないだろう。その子にあったサポートが受けられる。

 

更にクラスメートにもママ友にもカミングアウトすれば、守ってくれる。

 

どこまでやってくれるが担任によるが、法的には今は“障害者差別解消法”の法律ができ、発達障害の子がクラスにいたら“合理的配慮”をすることが義務化されている。

法整備がされているのに・・・肝心要の父親がまず認めようとしていない。

 

 

■親が障害者差別をしているのではないか

親は「障害者差別」をしているつもりはなくとも、きっと心の奥底に「普通の子でないと不幸だ」という価値観があり、それに縛られているのだろう。

 

自分が健常者として生きてきているので無理もないことなのだが、障害者に対する偏見があるのは・・・もしかして親なのかもしれない。

 

 

■自分一人では生きていけない

健常者であっても、そうでなくても、人は絶対に自分一人では生きてはいけない。

 

自分が苦手なことはカミングアウトして、「これこれこういうことが苦手なので、助けてください」とSOSを出した方が凄く楽なのに・・・

 

こんな感じ

 

 

■まとめ

こんな考えの親元で育つ子はしんどいだろうな。この子、一刻も早く救われるといいな・・・

 

テレビを見ていて怒りすら覚えてしまったので書きました。

 

また来週金曜日、寄ってくださいね~ 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

Amazon購入サイト
www.amazon.co.jp/dp/4799105566

 

 

カテゴリー:正直なつぶやき

  1. 中野信也 より:

    親の覚悟が大切ですね。障害も一つの個性だと私は思います。親が子供に大丈夫だよと思えるような包容力を持つことが何より大切で第一歩なのですが
    親自体の学びが必要だと思います
    自分の子供が障害者だとしたら最初はどんな親でも動揺するので その後が大切です。このお父さんも よく知り理解することが大切だと思います

    • 立石美津子 より:

      中野さま

      フェイスブックへのコメントもありがとうございました~!

  2. だんぼ より:

    発達障がいも自閉症も診断されなく
    IQも人並みにある。そんな息子
    でも、小学校で通常級でみんなより
    遅い成長の中、学んだ結果が今は強迫性障がい。
    だから、療育手帳の取得も出来ずに、中学三年に
    なってしまった。
    養護学校へも進学できずに、今は通信制高校への
    道をと考えている。
    中学から個別支援級へ変更し、彼は僕のペースに
    あっていた!ともっと早くから個別支援級へ行けば
    良かった!と
    小学校の時に先生に個別支援級へいけば
    勉強が遅れますよ!と言われた一言!!
    やはり、親としては不安になってしまう。
    でも、本人は小学校6年間辛かったとおもう。
    診断がくだらないので、こちらも何が基準なのか
    わからない。
    診断がほしくない親もいる。
    でも、私が学校で学ぶわけではない!
    強迫性障がいになってしまった今
    本当に本人も家族も大変な日々です。

    • 立石美津子 より:

      コメントし辛いです。強迫性障害は見ている家族もご本人も苦しいですね。状況が少しでも良くなりますように、お祈りしています。

  3. のりまき より:

    障害者に対する偏見があるのは・・・もしかして親なのかもしれない

    まさにそうですね。

    障碍に無縁な人生を送った親は誰しも偏見があると思います。みな、その克服に四苦八苦しますし、それ以前に敵前逃亡という人もいますね。

    幸せになれる/なれないに障害の有無は関係ない。
    子供が幸せになれる手伝いをするだけと考えたら、進む方向が分かりすっきりしました。

    お蔭で息子の障害は僕の人生を豊かに幸せにしてくれています。(強がりでもなんでもなく)
    そうなるまでに3~4年かかりましたけど。

    たぶん誰だってそうなれるはず。
    そういう話を聞くといつも親に「頑張れ、きちんと取り組めば案外バラ色生活が待ってるぜ」って(笑)

    • 立石美津子 より:

      子どもであろうとも自分とは違う人間、それが親が健常者、子どもが障害者だったら尚更理解するのには時間がかかりますよね。
      でも、一日も早く身内の理解が進むことを願って止みません。。。

  4. 匿名 より:

    自分もかつてバカ親爺でした。男というのは現実を認めるのに時間がかかるもんなんでしょうかね…こういう話はたまに聞くので理解は出来ます。これも愛情表現の一つとしてみてもらえないでしょうか。
    親の感情で子を振り回すのはもちろん断じて許されないのも理解はしてます。

    それと障害を個性とか言う人もいますが、そういうのを見るとが反吐が出ます。障害児の親じゃないんでしょうね。そういう言葉は要らないですね

    • 立石美津子 より:

      障害は個性ではなく障害ですよね。健常者が「障害も個性の一つ」とよくおっしゃいますよね~

      • 中野信也 より:

        心疾患を持つ子供の父親ですが
        私は障害も個性の一つだと考えます
        できること 出来ない事を明確に 可能性を追求するのが生かされているという奇跡の中に生きる人の務めだと思います
        今 この瞬間も誰かが生きたかっや時間を生きています
        違いを親が認めて 灯灯す強さ必要だと私は考えます

  5. 立石美津子 より:

    こんなコラムを書いたことがあります。個性とは曖昧模糊とした言葉のように思います~

    こちら
    h-navi.jp/column/article/35026064

  6. 吉田由美子 より:

    いつも拝見させていただいています。
    うちの三男も 小さい時から周りのこどもとは 少し違っていました。幼稚園ではことばの教室に通い、先生がいつも1人ついて見守ってくれているような感じでしたが、就学時検診で普通級を勧められ 在籍しました。てんかんで“精神福祉手帳”を持ってはいましたが、アスペルガーと診断はついたもののIQが高く、療育手帳がとれずにいました。担当医に診断書をかいてもらい、中学は支援級 そして支援学校の高等部に進学し 障がい者枠で就職し、もう10年目になりました。息子の小さい時は今ほど発達障害の認知がなく手探り状態で大変でしたが、今は昔とは違って早期療育がしっかりしているので 小さい時から本人が辛くならないように手助けをしてあげて欲しいです。二次障害・三時障害は本当に辛いと思います。そうならないように、日々 母は頑張ります。

    • 立石美津子 より:

      吉田様

      今は認知されてきて合理的配慮の義務化がされましたので随分と良い方向に向いていますね。
      いつも読んで下さってありがとうございます!

      • 吉田由美子 より:

        「どうしてここにこだわるんだろう?」「どうしてこれが嫌なんだろう」という疑問が溶けて ほっとして 彼に対する接し方を変える(私の気持ち的にも)事ができます。まだまだ学ばなくてはなりませんね?

  7. サキ より:

    息子二人が、アスペルガー・ADHDからの二次障害に至りましたが、知的障害は無いことから高校は通信に通っています。
    街中に居たとき、教育機関は有ったのですが父親をはじめとして、周囲からの扱いに障害がひどくなり、田舎に転居したのですが、教育機関がなく、就職も出来ない状態です。
    父親とは離婚して、二人の息子の今後に不安を感じますが、出来るだけ努力します。

    • 立石美津子 より:

      サキさん、大変な状況なのですね。何もお力になれませんが、また無責任なことは言えませんが、良い方向に好転していけると良いですね。私もライターをしている「発達ナビ」というサイトが様々な情報を得られるネットの良いサイトですので、一度アクセスしてみてください。

  8. こそだておやじ より:

    我が家では母親が障害を隠し続けました。父親がいくら聞いても隠しました。診断を受ける事すら非常に遅れさせました。(普通に一般の子どもの親に聞くと子どもの為に隠すと言う親はものすごく多かったです。)当然子どもの障害はこの隠している間に重くなりました。子どもはそのために、どれ程つらい思いをしているか判りますか?これは、愛情ではなく虐待です。本当に愛情があるのなら大切な我が子です。良く調べてから考慮して欲しいと思います。今の時代はネットなどで割と簡単に調べられます。有る程度複数のサイトを調べれば真実味も担保出来ます。

  9. こそだておやじ より:

    我が家では母親が障害を隠し続けました。父親がいくら聞いても隠しました。診断を受ける事すら非常に遅れさせました。(普通に一般の子どもの親に聞くと子どもの為に隠すと言う親はものすごく多かったです。)当然子どもの障害はこの隠している間に重くなりました。子どもはそのために、どれ程つらい思いをしているか判りますか?これは、愛情ではなく虐待です。本当に愛情があるのなら大切な我が子です。良く調べてから考慮して欲しいと思います。今の時代はネットなどで割と簡単に調べられます。有る程度複数のサイトを調べれば真実味も担保出来ます。

    • 立石美津子 より:

      親が受け入れることが大切ですね。親は子より先に亡くなるので、親亡きあとも支援を受けるには幼い頃から認めることが大切だと思います

トークショー依頼はこちら
立石美津子オフィシャルブログ ちょっと聞いてよ

好評発売中!

「発達障害に生まれて

松永 正訓著 『発達障害に生まれて』

amazon.co.jp
1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ

立石美津子著 『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』

amazon.co.jp
1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ

立石美津子著 『1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』

amazon.co.jp
立石流 子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方

立石美津子著 『立石流 子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方』

amazon.co.jp
『動画でおぼえちゃうドリル 笑えるひらがな』 (小学館クリエイティブ)

『動画でおぼえちゃうドリル 笑えるひらがな』 (小学館クリエイティブ)

amazon.co.jp
「はずれ先生」にあたったとき読む本

立石美津子著 『「はずれ先生」にあたったとき読む本』

amazon.co.jp
心と頭がすくすく育つ読み聞かせ

立石美津子著 『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』

amazon.co.jp
「きれいにかける ひらがな

立石美津子監修 『おうちレッスン・きれいにかける ひらがな』

amazon.co.jp
「きれいにかける カタカナ

立石美津子監修 『おうちレッスン・きれいにかける カタカナ』

amazon.co.jp