2019.12.20

二次障害による地獄

このブログは本音を書いている日記の延長です。読んでいて気分を害すると思われる方は、読まないでください。

 

※シェア自由です。

元農林水産事務次官が息子を殺した凄惨な事件

【「殺すぞ」と脅す息子 「死に場所を探す」と決意した父 元農水次官の苦悩】

www.sankei.com/affairs/news/191211/afr1912110033-n1.html?fbclid=IwAR3VrltbPI_3RYjELbzK5UJWyvjj8wpmAWgczCC4yeKnHbmIdiEBJjhcCZA

 

 

【「娘は絶望して自殺した」元農水次官はなぜ息子を殺害したのか?法廷で明かされた家族の苦悩】

www.fnn.jp/posts/00049402HDK/201912121927_livenewsit_HDK

 

 

44歳の息子は4年前、発達障害と診断されていたそうだ。

 

 

発達障害という言葉がNHKニュースでも流れた。

 

 

兄が原因で妹の縁談も破談になり自殺
(妹の婚約者に嫌がらせや電話、金の無心、相手宅への誹謗中傷(ネット上でも) 家に挨拶に伺った婚約者に暴力沙汰→婚約破棄)

 

 

妻も鬱病になり、自殺未遂をした経緯もあったそうだ

 

地獄だ。

 

 

■この現状を世間は知ってほしい

こんなニュースが流れると「“発達障害=家庭内暴力=殺人”のイメージを持たれてしまう」という、反対意見もあるが…

 

 

私は却ってこの現実を世間に伝える意味でも「発達障害」という言葉を出した方がよいと思う。

 

 

どうしてかというと、どの記事にも「発達障害の人は事件を起こす」とは書かれていないのだから…

 

 

生まれつき持って生まれた“発達障害”という一次障害に対して、対応の仕方を誤ると二次障害を起こすその結末であることは様々な記事を読めばわかるはずだ。

 

 

■遅すぎた診断

4年前というと、息子さんが40歳

 

 

それまで気づかれなかったのだろうか。

 

 

殺人を犯した父親は76歳。この年代の人が子育てしていた時代は“発達障害”という言葉さえなかった。

 

 

それが今の「8050問題」にもつながっている。

 

 

きっと、情報もなく気づくことができなかったのだろう。

 

 

■苦しんでいる家族はたくさんいる

知り合いで、子ども(30代)が包丁を振り回すので、世帯を別にして居場所を隠しながら住んでいる夫婦がいる。

 

 

発達障害であることに気付かず、統合失調症だとか色んな病名をつけられ子どもを結果的に放置してしまった。

 

 

「息子を逮捕してほしい」と警察に連絡しても、「事件が起こらないと息子さんを逮捕できない」ということで、断られてしまった。

 

 

実際そうなのだ。

 

 

今回の事件でも裁判所で「なぜ、警察に相談しなかったのですか?」の質問に父親は「警察に連絡しても、息子の面倒を見ていくのは父である私、親子の関係性が悪くなるので相談できなかった」と話した。

 

 

 

■記事抜粋

・主治医の言葉

裁判には発達障害を診断した主治医も出廷した。

 

主治医

 

「熊沢被告は息子の面倒を大変よく見ていました。主治医の私に連絡をくれれば良かったと思います。そこで可能性を検討して、しかるべく対処法をお知らせできたと思います」

 

 

警察ではなく主治医に連絡すればよかったのに…

 

 

■SOSを出せなかった

元事務次官という、社会的な立場が周囲に助けを求めたいという気持ちを阻んでしまったのだろうか?

 

 

「これ以上、世間に迷惑はかけられない。こんな息子になったのは自分のせいだ。自分が何とかしなければ」と一人で背負い、思い詰めたのだろうか?

 

 

家族にこういう問題が起こると、隠したい気持ちが起こるのは当然かもしれないが、一家が破滅してしまう。

 

 

裁判で最後に被告人である父親が呟いた。

 

 

「主治医にアドバイスを求めるべきだった。息子にはつらい人生を送らせてかわいそうに思っている」

 

 

求刑は懲役6年の実刑

16日の判決で裁判長は、「強固な殺意に基づく危険な犯行」としたうえで、熊沢被告が主治医や警察に相談していなかったことを挙げ、「犯行に至る経緯には、短絡的な面があると言わざるを得ない」と結論づけた。

 

 

執行猶予さえつかなかった厳しい判決だ。

 

 

息子を殺した夫は刑務所。娘は自殺。残された鬱病の妻はどうなってしまうのだろう。

 

 

地獄だ。

 

 

だから、発達障害のお子さんを育てている保護者の皆さん、第3者(自治体の役所に相談窓口は必ずあります)に助けを求めてほしいと思ったのでありました。

 

 

過去ブログも参考にしてください

【8050問題 親が死んだらどうしよう】

wp.me/p73B8w-3TY

 

 

発達ナビ 私のコラム(今回のブログとは関係ない内容ですが)

【電車が好きでも運転手にはなれない】

h-navi.jp/column/article/35027546

 

第8回(2019年度)日本医学ジャーナリスト協会賞で大賞を受賞


「自閉症児を授かった母が、思い描いた『理想の子育て』から自由になっていく17年間の軌跡が、達意の文章で描き出される」「医の原点、命への畏敬であり、『真の啓発書』『異文化への入門書』」などと高く評価されています。

amzn.asia/d/dj4Upcw

amzn.asia/d/e1v855q

 

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