2020.02.07

えこひいき?合理的配慮はずるいのか?

シェア自由です。

 

 

■ある番組

ある小学校のクラスに学習障害児(LD)のA君がいた。

 

(学習障害)

www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-004.html

 

 

文字が読めないので、担任はテストの時間はその子だけ教卓の横に座らせ、先生が問題を読み、答えを口頭で聞いて○×を付けていた。

 

 

すると他の児童達から「A君だけずるい!僕も先生の横に座りたい!」と文句が出た。

 

 

困り果てた担任は「この子だけ特別扱いは出来ない。えこひいきになってしまう」と感じ、個別対応を諦めた。

 

 

■障害者差別解消法・合理的配慮

近視の子に眼鏡を禁止して「黒板の字を写しなさい」とは言わないだろう。

 

 

それなのに他の子と同じ学習のさせ方をしてしまう悪い例だ。

 

 

障害者差別解消法(平成25年制定)がある。


障害がある人の不当な取扱いを禁止し、個々のニーズに合った合理的配慮の提供を求めることによって、障害による差別を解消しようとする法律だ。

 

内閣府ページ

www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai.html

 

 

これに沿って対応しなくてはならないのに、他の児童のクレームに負けてしまうのは担任としてひじょうーーーーーーーーーーーーにまずい!

 

 

A君はこの経験から「僕は周りに助けを求めてはいけないんだ。何もかも自分の努力でこれからの人生を歩んでいかなくてはならないんだ」と思ったに違いない。

 

 

■これ読める?

これ読めますか?

学習障害児の見え方の一例だ。

 

 

目を細めてみれば何とか「ココロ」の文字が見える。

(他の児童には普通に見えている)

(参照サイト)
www.manabinoba.com/class_reports/8727.html

 

 

背景と文字の境界が混ざってしまい、行を飛ばしたり、読めなかったりする。

 

こんなときはリーデングスリットを使わせればよい。Amazonで検索すればいくらでも売っている。

www.amazon.co.jp/dp/B00BLWOZRA/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_KrkmEbMQ8TE6K

これもサポートグッズの一つだ。

 

 

デイジー教科書という音声ソフトもある。

音声ソフト デイジー教科書についてはこちら ↓

www.dinf.ne.jp/doc/daisy/book/daisytext.html

 

 

また、黒板の文字を写せないのならば、タブレットで写真を撮らせればよい。

 

 

■合理的配慮はずるいのか?

こんな図があった。

※IISC(interactioninstitute.org / madewithangus.com

 

背が低い子に「頑張って背を高くして野球観戦しなさい!」と言っても無理。踏み台を使ったら平等に楽しめる。

 

 

学校での勉強も同じで、合理的配慮とは、同じ土俵でチャレンジするためのサポートの形。

 

 

この踏み台がリーデングスリットやデイジー教科書、タブレットなのである。

 

 

■カマッテちゃん

クラスには「僕も構って」の“カマッテちゃん”がウジョウジョいる。

 

 

子どもは皆、先生に構って欲しいと思っている。

 

 

だから、発達障害の子だけ特別対応するとクレームが必ず出る。

 

 

なので…

 

健常の子ども達に対しても褒めポイントを個別に変え「あなたのことを決して忘れているわけではないんだよ」のビームをおくろう。

 

 

例えば

・給食をおかわりする

 

・お片付けが上手にできる

 

・玩具を貸してあげられる

 

・虫について詳しい

 

・走るのが早い

 

・風邪をあまり引かない

 

・砂場で泥団子を上手に作れる

 

 

■「恥ずかしいことだ」と思わせないように

幼稚園・保育園で注意欠如/多動性障害(AD/HD)の子がクラスにいて、躾のハードルを低くしていたら、他の園児から

 

「そんなことくらいで褒められてズルい!」

 

「どうしてあの子だけ教室を歩き回っても叱られないんだ?」

 

「私が同じことをしたら、先生は叱るのに太郎君が同じことをしても、叱られない。えこひいき」

 

と言われることがある。

 

 

こんなとき、本人が「サポートを受けることが恥ずかしい」とならないクラス運営が担任には求められる。

 

 

なので、個別に褒めポイントを変えながら…

 

「給食をたくさん食べられる子、あまり食べられない子がいるよね。それと同じで、椅子に座ってじっと話を聞くのが上手な子と苦手な子がいます

 

〇〇君は動くのが得意で座っていることが苦手なんだね。

 

人それぞれ、出来ること、出来ないことがあります。先生はそれぞれに対応しているので『〇〇君だけ叱られないでずるい』と言ってはいけないよ」

 

と伝えよう。

 

 

ただし…

 

そのためにはまず、親が障害受容していて、更にそれを公表することをOKしていることが前提となる。

 

 

そうしないと周りの子に説明がつかない。

 

 

ここんところが実は一番難しいと思うのでありました。

 

 

(保護者の障害受容については過去ブログに書いてます)

wp.me/p73B8w-4ou

wp.me/p73B8w-3Iw

 

【追記】

最近は発達障害を次のように言うらしいが、しょっちゅう変わりわかりにくいので古い言い方で書いた。

・限局性学習症(学習障害・LD)

・注意欠如/多動症(AD/HD)

・自閉症スペクトラム症(ASD)

 

 

今日のブログとは関連しませんが、良い記事があったのでシェアします。

 

【偏食と発達障害の関係性とは 「図表でわかる発達障害」が分かりやすく納得】

otakei.otakuma.net/archives/2020011801.html

 

【障害児向け「エリート校」が生まれる根本理由】

toyokeizai.net/articles/-/224156

 

【「精神病床数」が世界一レベルに多い日本の異様】

toyokeizai.net/articles/-/325075

 

 

amzn.asia/d/dj4Upcw

amzn.asia/d/e1v855q

コメント欄は過去に荒らされ、嫌な思いをしましたので閉鎖しています。

こちら ↓

wp.me/p73B8w-3Wj

カテゴリー:正直なつぶやき

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