2020.03.27

人に迷惑をかけてもいいんじゃない?

シェア自由です。

 

 

同じようなことを前にも書いたかもしれないが…

 

 

また書く。

 

 

「子育て方針は?」と聞くと…

「人に迷惑をかけない子に育ってほしい」と答える親がとても多い。

 

 

「人に迷惑をかけない」というフレーズは曖昧である。誤って拡大解釈されている。

 

 

他人を傷つけることはよくないが、相手の手を煩わすことは、むしろ必要な能力だと思う。

 

 

■忘れ物

講演会で

「子どもが登校したあと、リビングに筆箱が落ちていました。届けますか?届けませんか?」

 

と質問し、どちらかに挙手してもらう。

 

 

そしてこう続ける。

 

「届けない方が賢明です。

 

 

どうしてかというと…

 

 

忘れ物を親が届けてしまうと、いつまでたっても忘れ物に気を付けるようになりません。

 

 

親が届けてくれると子どもから思われます。これをヘリコプターペアレンツと言います」

 

【参考】

もしかして私も「ヘリコプターペアレント」? 子どもを見守る適度な距離感とは

 

ure.pia.co.jp/articles/-/71039

 

■質問がきた!

すると質問がきた。

 

 

「我が家は届けないようにしているが、忘れ物が一向に直りません。

 

『なんとかなるさ』と思っているようで、人に借りているみたいです。置き傘のように置き筆箱も用意するようになってしまいました!」

 

 

頼る力、自分の弱点を知っての工夫

 

 

素晴らしい“忘れ物力”だと思う。

 

 

この強みを親は潰してはならないと思う。

 

 

■参考記事

こちらの記事も参考にしてください

 

【計算できなくても買い物できます】

wp.me/p73B8w-3vE

 

 

【子育て】人に迷惑をかけてもいい。上手にSOSを出す「お願い力」の大切さ

ure.pia.co.jp/articles/-/533817

 

 

 

■「助けて」が言えるということ

川上康則先生のフェイスブックから許可をとって載せさせて頂きます。

 

 

“他者にヘルプやSOSを出すことを「援助要求」「援助要請」「援助希求」と呼びます。

 

 

これは人生を左右するほど大切なスキルであるとされています。

 

 

たとえば、大人の社会でも、探し物がなかなか見つからないときには、知っていそうな人に尋ねます。

 

 

また、期限に間に合わないようなことが起きれば、そのことを報告したうえで、上司や取引先に期日の延長をお願いしたり、同僚に手伝ってもらえるかと依頼したりすることでしょう。

 

 

人に援助を求めることは、言い換えれば「困難を乗り越えるためのスキル」だと言っても過言ではありません。

 

 

もし仮に、誰も頼れないという状況があるとしたら、そこに安心感は生まれません。

 

 

誰かを頼れるという場は、その人の意欲や態度を支えているということになります。

 

 

しかしながら、もともと日本の社会では「他人に迷惑をかけない」ことが基本とされてきました。

 

 

今でもその傾向は根強く、子育て観や教育観にも多分に影響をもたらしているところがあります。

 

 

このことが「援助を求めることは弱いこと、好ましくないことである」という誤解につながることもありえます。

 

 

いじめ被害に遭いやすい人や自殺リスクの高い人は、援助希求能力が乏しいとされています。

 

 

もしかしたら、「SOSを出すことで誰かに迷惑をかけてしまうのではないか」と考えているのかもしれません。

 

 

人は、何かに依存しなければ生きていくことはできません。誰にも頼れないと感じると、人ではなく、「物」や「立場」に依存するようになります。

 

 

アルコールやギャンブル、薬物、インターネットやゲームへの依存には、すべて「人に依存できていない」という共通項があります。

 

 

また、相手に「マウントをかける(精神的に上位に立つこと)」ような行為で「立場」に依存したりすることも、結局は「人に依存できない」ことの裏返しだと見ることができます。

 

 

学校生活において、子どもたちが「SOSを出せるようにすること」や「援助希求力を高めること」はどれほど大切にされているでしょうか。

 

 

たとえば、授業で「分かる人?」と挙手をうながす場面があります。そのとき、手が挙げられない子はどんな表情をしているでしょうか。

 

 

「指名されないように」というオーラを出しながら緊張感や不安感でいっぱいなことを、どれだけの教師が把握できているでしょうか。

 

 

このやりとりが繰り返されると、いつの間にか授業そのものが「臆病になること」を助長していきます。

 

 

「困っている」と言えなくなる空間は、極めて危険です。

 

 

SOSを出したり、援助を求めたりすることを「屈辱」や「敗北」と感じるようになります。

 

 

そして、困難をなんとか乗り越えていこうという挑戦への意欲を打ち砕きます。

 

 

結果的に、問題に向き合わない、問題から遠ざかろうという気持ちを誘発します。

 

 

もしかしたら、不登校は「今の学校が安全ではない」という実感をもとにした「目の前のやるべきことから距離をおく」防衛的な手段なのかもしれません。

 

 

もし、授業で挙手をうながすのであれば、困っていることや前に進めないでいることについて尋ねてみてください。

 

 

きっと安心感に包まれると思います。ただ、この問いかけでも、手を挙げられる子はごくわずかです。

 

 

もし手を挙げられる子がいたら、ぜひ「勇気があるね」とほめてあげてください。

 

 

それだけ、今の学校は「助けて」が言い出しにくい場になっているような気がします。教室も、職員室も”

 

 

詳しくはこちらの本に書いてあります

www.amazon.co.jp/dp/4813802672/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_FsPCEb6DF5PYZ

 

 

 「援助を求めることは弱いこと、好ましくないこと」ではない!拡大解釈され過ぎている「人に迷惑をかけてはいけない」のフレーズ…

 

 

出来ないことは人の手を煩わせよう!相手の承認欲求、貢献意欲を満たすことも出来るのだから…と思うのでありました。

 

イラスト

Ⓒ今井久恵

 

おわり

amzn.asia/d/dj4Upcw

 

amzn.asia/d/e1v855q

 

コメント欄は過去に荒らされ、嫌な思いをしましたので閉鎖しています。

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カテゴリー:正直なつぶやき

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