2020.05.08
不潔恐怖!コロナで強迫性障害が悪化する人!
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※毎週金曜 更新
新型コロナ予防のため「手洗い」「うがい」「除菌」の言葉ばかりが飛び交う中、久々に“強迫性障害”について書く。
私は23歳のときこの病にかかり、9ヶ月間、精神科病院に入院していた。
息子も今、治療中
詳しく過去のブログ【強迫性障害】に書いた。
↓
発達ナビコラム
【同じ事のくり返し…自閉症の特性ではなく「強迫観念神経症」かも】
石鹸一個を使い切るくらいの不潔恐怖の強迫性障害の患者さんは、今、かなり苦しんでいると思う。
■息子も悪化
息子はトイレ撮影の予定を綿密に計画していたのだが…
最初、日付も入れていたのだが…
緊急事態宣言が解消されるか延長されるかで、予定が全く立たない。
私から「いつ解除されるかわからないから、日付は消しなさい」とアドバイスし、今は電車の時刻だけを調べて入れている。
トイレへのこだわりはこちら
↓
それでも「電車の本数が減ったらどうしよう」「時刻表が変わったらどうしよう」と次々に不安に襲われるようで…
何度も何度も書いた用紙を確認し、強迫行為が治まらない。
(強迫性障害は加害恐怖、疾病恐怖、不完全恐怖、醜貌恐怖、不潔恐怖、儀式恐怖など人により様々な病相がある)
だから、外出自粛の中、電話診療も可能だったが通院している松沢病院に行ってきた。
主治医から
「確認は1分間にしましょう。そうしないと不安が酷くなり、ここに入院しなくてはならなくなるよ。そうなったらトイレも撮影に行けなくなるよね」と言ってもらうようにした。
実は普段、息子の様子を観察している私が先生から伝えてほしいことを事前にメモで渡している。
白衣を着た医師から伝えてもらった方が言うことを聞くからだ。
■不安に囚われ解決しようとしない方がよい
不安を解消しようとする行為そのものが不安に囚われることになり、強迫性障害を悪化させると言われている。
わかりやすい例でいえば…
鍵を閉めたかどうか不安になり何度も何度も家に戻って確認する患者がいたとする。でも、確認すればするほど不安に襲われる。
一度、家に戻って施錠を確認したら、その後、外出先で不安になっても自宅にもどらず、不安を抱えながら外出し続ける方がよいと言われている。
なので、息子についても、本人はトイレの予定について永遠に確認行為に没頭したいところだろうが、1分間だけとか3回だけとか限定し、不安を持ちながら生活してもらう。
(これを親ではない第三者、医師に伝えてもらう)
■不潔恐怖
単なる風邪なのに「コロナに感染したかもしれない」という疾病恐怖の強迫観念に襲われている人もいる。
コロナの影響は計り知れない。
「手洗い!手洗い!」という言葉が否応なしに入ってくる。
「強迫行為はほどほどにして、不安があってもそのままにしておこう」ではなく、今の状況は強迫行為を社会全体が肯定してくれる状態になってしまっている。
そして、一日中、手を洗い、除菌しまくっている人がいる。
全世界で不潔恐怖の強迫性障害で苦しんでいる患者のためにも、何とかコロナ消えてほしい。
【追記】
息子はテレビのニュースを見て「パチンコ店やってるから僕、トイレ撮影の外出できない!35歳まで出られないかもしれない!」と怒っている。
こんな状況でも命かけてパチンコに行く人は依存症という病気なので、取締りするのではなく治療が必要だと思う。
おわり
【お知らせ】
「ぼくは うみが みたかった」の映画、5月15日まで無料視聴できます。自閉症の青年の話です。
1時間2分くらいたった頃の他の客から罵倒される場面、同じような経験を私もしたので、本当に胸が苦しくなりました。
よかったら再生してみてください
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カテゴリー:正直なつぶやき
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