2020.06.26
「ほら、あのおじさん怒ってるよ」の叱り方は悪くはないぞ!
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※毎週、金曜更新
他人の力を借りて躾けることは、一般的には「良くない!」とされている。
健常児を育てる親向けのサイトに私も書いている。
こちら
↓
【「ほら、怒られちゃうよ」は要注意!】
ure.pia.co.jp/articles/-/248096
電車で子どもが騒いだとき
「ほら、運転手さんに怒られちゃうよ」
「ほら、前のおじさんが怖い顔をして睨んでいるよ」
↓
「だから、静かに座っていようね」
「ママはあなたが騒ぐのは悪いことだとは思ってないけれど、他の人は怒っているので止めとこう」と伝えているのだ。
他力本願
責任転嫁
更に…
「ママ怒るよ!」
もう既に鬼の形相になっているのに予告している人もいる。これも「ママ」という他人を作り上げて叱っている。
私のインスタより
www.instagram.com/tateishimitsuko/
■他人を使っていいケース
「○○先生も褒めてたよ」「○○さんも感心していたよ」と褒めるケース
子どもは結構、嬉しいらしい。
■バトル
息子が朝起きるなり、トイレの型番を書くのに熱中しているので、「遅刻するよ。早くご飯食べなさい」と言った。
すると切れてしまい、床を物凄い勢いで蹴り、腕を思いきり噛んで自傷した。
そこで、淡々とこう伝えてみた。
「家を壊すと工事の人に来てもらわなくてはならないね。もしかして、『壊したので引っ越ししてください』と言われるかもしれない」
息子は物凄く不安気な顔をして「引越ししたくない!引越ししたくない!」とまた騒ぎ出した。
私は更に追い打ちをかけるように…
「お母さんもこの家に住んでいたいけれど、仕方のないことでしょ。もしかしたら引越しになるかもしれない」と伝えた。
息子は「お母さん、工事の人に電話しないで」と懇願した。
私は「電話しなくても、さっきの音を聞いて業者がやってくるかもしれない。お母さんの力ではどうしようもないこと」と言った。
そのうちに、通所しなくてはならない時刻になってきた。そこは自閉症らしく時刻を守り出かけて行った。
多分、心は悶々として出かけたと思う。
脅しと言えば脅しなのだが…
親子の上下関係で「注意する→叱られて止める」の関係ではなく、架空の第三者を入れると、親もストレスなく躾けることが出来ることもある。
■宿題
グズグズしていつまでも宿題に取り掛からない子に…
「サッサとやることやりなさい!」と叱って、子どもから「うざい、くそババア」なんて反撃されて、バトルになってる親子がいる。
先生から
「『明日までに宿題を済ませておいてください』と電話があったよ」
子ども騙しの伝え方が通用しない場合は
「『宿題の提出期日が明日の午前中になりました』と電話があったよ」でもいい。
(子どもの発達年齢に合わせて、自分で考えてください)
■病院にて
息子は強迫性障害のため精神科に通院している。
主治医から
「確認は1分間にしましょう。そうしないと不安が酷くなり、ここに入院しなくてはならなくなるよ。そうなったらトイレも撮影に行けなくなるよね」と言ってもらうようにしている。
実は普段、息子の様子を観察している私が先生から伝えてほしいことを事前にメモで渡している。
白衣を着た医師から伝えてもらった方が言うことを聞くからだ。
詳しくはこちら
↓
【強迫性障害が悪化!】
h-navi.jp/column/article/35027750
一般的な子育てサイトには「怒らないで叱りましょう」など、親にはハードルが高すぎることが書いてある。
でも、子どもにとっては
・怒られる
・叱られる
・注意される
・指摘される
のもやられていることは同じこと。
そこに愛があればいいのだ!
おわり
↓ ”テキトー母さん”の私の著書のイラストより
Ⓒあべゆみこ
#発達障害 #自閉症 #こだわり #パニック #グレーゾーン #自閉症スペクトラム #立石美津子
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カテゴリー:正直なつぶやき
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