2020.11.13

こだわらなくなる 折り畳み傘のケース

※シェア自由

※金曜日 更新

※ブログなのであくまでも私個人の意見です

   気分を害する方は→批判しないで、読まないようにしてください

 

私は月3回ほど、私は移動支援のガイドヘルパーの仕事をしている。

 

 

ある20代の自閉症の男性と外出したときのこと、土砂降りの雨の中、おやつを買いにコンビニに寄った。

 

 

青年は折り畳み傘をきちんと畳もうとして…(←まるで最初にお店で売っていたような、キッチリカッキリ結ばれた状態で)

後ろの人を待たせて、迷惑をかけていた。

 

 

私が「すぐに出るから、そのまま傘立てに入れてね」というと、傘立てにそのまま入れてくれた。

 

 

「立派だな」と思った。

 

 

これって健常の人だったら、「なんだ、大したことじゃないか!何で立派なんだ?」と感じるだろう。

 

 

でも、自閉症の人にとってはマイルール、こだわりを他人の指示により壊すことは、ものすごーーーーーーーーーーーーーくハードルが高いことなのだ。

 

 

おそらくこの人も幼い頃は、融通が利かなかっただろう。でも様々な経験をして大人になり、折り合いを付けられるようになったのだと思う。

 

 

■息子も

息子もこだわっていた。

 

・幼い頃はコンドル株式会社のタクシー“コンドルタクシー”にしか乗れなかった。今はどんなタクシーにも乗れる。

 

・井の頭線3000系にしか乗れなかったのに、何でも乗れる。

 

・夕食の一口目が夜のNHKニュースのアナウンサー「こんばんは!NHK…」と同時にならないとパニックになっていたが、今は食べ始める時刻がずれても大丈夫

 

・クックドウの箱と全く同じ材料、切り方でないと怒っていた。

 

 

■ホットクック

私は調理家電、ホットクックにはまっている。

フェイスブックグループを作っているので、良かったら参加してください

こちら

www.facebook.com/groups/2693332967440096

 

一ヶ月前の話

 

ホットクックは「出来上がりました」とお姉さんの声で親切に伝えてくれる。

 

 

でも、名前の通り「ほっといてもいい くっきんぐ=ほっとくっく」なので、直ぐに取り出さなくても大丈夫

 

 

でも、息子は声の字面通り受け取り「早く取り出せ!」とこの世の終わりのように叫んでいた。

 

 

そして、お姉さんのアナウンスに従い、私が直ぐに蓋をあけないとパニックを起こしていた。

 

 

便利家電なのに不便だった。

 

 

旧型もガタが来ていたので、新機種が出たタイミングで買い替えることにした。

 

 

声に反応していちいち不安になっている息子だったが、「新機種に変える時これがチャンスだ」と思い…

 

 

「新しいのは直ぐに出さなくてもいいんだって。説明書に書いてあるよ」(←これは作り話し、第三者の言葉として伝えるのは効果的なのだ)と伝えた。

 

第三者に頼ればいい話はこちら

h-navi.jp/column/article/35027893

Ⓒあべゆみこ

 

すると、直ぐに出さなくても大丈夫になった。

 

 

さて、話を戻そう。

 

 

息子も徐々に一緒に外出した青年のように、成長している。

 

 

人生始まって間もないうちは、こだわりに付き合うことがポイントだ。

 

 

こちらも参考にしてください

【こだわりからの卒業、最初の一歩は「とことん付き合う」こと】

h-navi.jp/column/article/333

 

 

以下は前にもブログに書いたが、冊子で私が連載しているもの。

我ながら、コンパクトにわかりやすくまとめられているので、載せとく。

【熱心な無理解者が子どもを苦しめる】

熱心な無理解者。児童精神科医の故・佐々木正美先生が提唱された言葉です。

 

 

次のような先生、支援者、親を指します。

 

・「障害というハンディがあるのだから、今、辛くても頑張らせることが本人の将来のため、それが愛情だ」と思っている。

 

 

・「こだわりはわがままの一種なのだから、応じてはならない」と思っているところがある。

 

 

・「努力すれば必ずできるようになる」と信じて疑わないところがある。

 

 

・苦手を克服させようと必死に努力させ、何でも一人でやらせようと試みる。

 

 

・「どうやったらこの子は○○ができるようになるのだろうか」とできないことばかりにスポットを当てがち。

 

 

・偏食を徹底して直そうとする。

 

 

・本人にとって難しいことであったとしても、みんなと同じことができるようにさせようとする。

 

 

・本人の意図を考えずに才能を開花させようと躍起になりがち。

 

 

・「やればできる」と過度な期待を抱きがち。

 

 

・「障害にともなう困難の改善」ではなく、「障害そのものの克服」を目的にしているところがある。

 

 

確かに「この子は障害があるのだから、何もできなくてもいい、ほっておいていい」よりも、「この子の将来のため」と思い、熱心なことは大切なことだと思います。

 

 

でも、ときにその行為は子どもを苦しめていることがあります。「良かれと思って」と熱心に取り組むあまり、子どもの真の心に気付かないこともあります。

 

 

■大人のあり方

では、子どもに寄り添い、子どもの気持ちを大切にする対応とはなんでしょう。

 

・できることを伸ばそうとする。

 

 

・偏食を無理に治そうとしない。

 

 

・こだわりに十分に付き合い、信頼関係を築いた上で、こだわりの緩め方を一緒に考える。

 

 

・大人本位の「こうあるべき」にとわられすぎない。

 

 

・子どもの今の状態を受け入れている。

 

 

■安心安全な港を

人生をスタートさせたばかりの時期、障害がある子どもにとって、社会は怖いもの、苦手なことがたくさんある世界に映っています。

 

 

そんなとき、熱心な無理解者から、「あなたはこうあるべき」と押し付けられ、叱責を受け、無理強いされることが続くと、苦手なものに挑戦する意欲さえ奪われてしまうかもしれません。

 

 

「この世は怖くない、安心、安全なんだ」

 

「先生や親は自分を脅かす存在ではない」

 

「大人は自分を守ってくれる人間である」

 

と体験させること。そして、年齢を重ねていくと、障害のある子も「人生には思い通りにならないこともある」ことを経験していきます。

 

 

そんなとき心地よい「港」のような存在がいれば社会という大海原に出る勇気も出ます。

 

 

人生をスタートさせたばかりの時期は、特に大人との愛着形成をする大切な時期です。保護者も支援者も先生もそのことを忘れてはならないと思います。

 

おわり

amzn.asia/d/e1v855q

 

発達障害 自閉症  こだわり パニック グレーゾーン  自閉症スペクトラム 立石美津子

 

コメント欄は過去に荒らされ、嫌な思いをしましたので閉鎖しています。

カテゴリー:正直なつぶやき

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