2020.12.18
嫌々期がある子の親が羨ましい
その後、気が付いたことを今日は書く。
■嫌々言えるのね
預かっている子が1歳半になり、嫌々期が始まった。「靴下履こう」といったら「いや!」。「だったら裸足でいよう」といったら「いや!」
これも会話である!
成長のあかしである!
息子にはこれはなかった。
定型発達児の子を持つ親にとって、嫌々期は悩みの種だと思うが、私からしたら羨ましい。
息子は世の中すべてが嫌。自傷、パニックの毎日だった…
私も疲労困憊だった。
■生まれて一年なのに表情を読み取る
「検討しておきます」の字面だけとらえて、行動してしまう発達障害の大人の人がいる。
言葉だけでなく、その場の空気、相手の声のトーンや顔つきを見て、断りなのか、歓迎なのか判断できないでトラブルばかり起こしている。
それに比べて、目の前の子は、机の上にのったとき、触ってはならないものを触ったとき、私が言葉ではなく「あれ?あららら?」と声のトーンと顔で示すと…
ばつが悪そうな顔をして、「やっちまったな…」という表情をする。
言葉ではなく、相手の表情を読み取っいる証拠だ。凄い能力だ。
■ごっこ遊びができる
ままごとの道具を本物にみたてて、お皿に物を置き、食べる真似をしている子
見立てて遊ぶことができるのは、想像力が発達している証拠である。

■泣き真似をする
転んだ子、痛くて泣いた。
3分以上絶って、痛みはないのに大人の気を引こうとして、泣き真似をし続ける。(←涙が出ていない)
■質問に的確に答える
別の子の話だが‥‥
「これ、だあれ?」と私自身を指さして聞くと「美津子さん」と言う2歳児
息子は小学生になっても「これ、だあれ?」と私が自分の顔を指して聞いても「鼻」と答えていた。
中学生になってタクシーに乗ったとき、運転手さんから「僕のお名前は?」と聞かれた時も自分の名前を言わず、「山田太郎」とタクシーの運転手のネームプレートを読み上げていた。
あれから20年たち、息子は成人した。

・パニックを起こした後の感情のコントロールも出来るようになった。
・トイレットペーパーがなくなったら、芯を捨てて次に使う人のことを考えて、新しいものに取り換えてくれる。
相手の身になれているのか、「芯だけになったら取り替える」というルーティーンになっているのか、ともかく替えてくれる。
・新聞を取りに行く、洗濯物を干す、カーテンを閉める、家の中のゴミ箱のゴミを集めるなど、決められた家事は文句ひとつ言わずに、やってくれる。
成長している。
息子が成人してもまだ比べる病に侵されている私だが、いつまでも他の子と比べていないで、目の前の青い鳥に気が付かないとダメだな~
【参考記事】
こちら、考えさせられる記事です
【「発達障害の人が生きやすい社会を願う」息子の遺言を胸に。当事者カフェを営む母の決意】
↓
h-navi.jp/column/article/35027983
カテゴリー:正直なつぶやき
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