2021.05.28
何も起こらないことが幸せ
※シェア自由
※金曜日 更新
※ブログなのであくまでも私個人の意見です
気分を害する方は→批判しないで、読まないようにしてください
私があまり好きではない言葉
それは…
「努力すれば必ず報われる!」
「夢をあきらめるな!」
「才能を見つけて、それを生かす!」
自分自身にこれらを言うと…辛くなる
それから…支援者の皆さん
発達障害の子を育てている親にも言わないでほしい。
きっと、眉間に皺を寄せて「今、子育てが辛い、辛い」の顔をしている親御さんを見ると
つい
「才能見つけてあげて」
「努力すれば叶う」
「夢を諦めないで」
と言いたくなちゃうのかもしれないが
ますます、眉間の皺が深くなるから…
■好きな言葉は
好きな言葉は
「何も起こらないことが幸せ」
地震が起こらない
大病をしない
身近なことで言えば…
息子が
大パニックを起こして器物破損しない
食物アレルギーでアナフィラキシーショックを起こさない
かな?
■才能の温泉堀り
才能の温泉堀はもう止めようではないか!
才能を生かして食べていける人なんて健常者だってほんの一握りではないか!
みんなが皆、金沢翔子(←ダウン症候群の書家)さんのように皆がなれるわけではない。
それに…掘って掘ってほじくり返される当人は辛い人生かも。
「何も起こらないことが幸せ!」。幸せは日常に転がっている。
下記は18年前、才能の温泉堀に明け暮れた日々の写真
■下記は私の本の抜粋
発達障害の人達のなかには、並外れた記憶力を持つ人もいれば、数学やプログラミン グに秀でている人もいます。
“バグとり”というプログラムの間違いを見つける仕事は、こういう人達が優れた才能 を発揮することもあるので、マイクロソフト社やグーグル社では
“バグとりの専門家と して自閉症者を積極的に採用している”
“自閉症児が生まれると「ラッキー、おめでとう ございます!」と言われる“
という話を聞いたこともあります。
こんな話を聞くと、”発達障害と診断されると、天才児 (ギフテッドチャイルド)に なることを夢見て、必死で、 “温泉掘り”をしてしまう人もいます。
周りのママ友からも「きっと人にはない才能があるはずよ」と励まされたりすることもあります。
うまくいけばいいのですが、そうではないケースもし ばしば起こります。
また、本人がしたいことよりも「親がこうなって欲しい」と無理強いしているだけのこともあります。
療育施設のスタッフから「どの子にも必ず秘めた才能がありますから、お母さん、夢を諦めないで」と励まされている人をよく目にします。
その言葉を支えにすごくがんばっているママもいます。
たしかに幼児期に「一生このままだ」と思ったら絶望しか残りません。これらの励ま しの言葉は希望になることもあります。
でも、親の心の奥には「あなたが障害さえ克服してくれたら、ママは幸せになれるの に……」という気持ちがあるのかもしれません。
「きっと伸びる、才能がある」の言葉を隠れ蓑にして、 “今、目の前にいるわが子の障害受容ができない親自身の姿がそこにあ るのかもしれません。
第三者からかけられる 「必ず伸びる! 今、お母さんががんばれば、お子さんの未来が開ける!」
これらの期待や励ましは、つらい子育ての活力の元になることもありますが…
相手を追い詰め、燃え尽きさせる危険な言葉になることもあります。
伸びると信じて夢や希望を持つことはよいことです。
でも、伸びない子どもも受け容れて初めて、受容になるのだと思います。
もしかして、障害の受容って、子どもの障害を受け容れるというよりは…」
親が「障害を受け入れたくない自分」を受け入れることかもしれません。
#発達障害 #自閉症 #こだわり #パニック #グレーゾーン #自閉症スペクトラム #立石美津子
コメント欄は過去に便所の落書き状態になったので閉鎖しています。
カテゴリー:正直なつぶやき